頑張り屋の廉くん10

6 ページ32

岸side

みんなで廉が来るのを待ってると

ドアがガチャリと開いた。


海「あ、廉！」

廉「おはよ…」

神「って廉、疲れてる？」


そう神宮寺が廉に声を掛けてて

俺もよくよく顔を見ると


顔は疲れ切ってるし
目の下にくまができてる


廉「ん、ちょっと…」


そう言った瞬間、廉が膝から崩れ落ちた。

俺を紫耀がすぐさま受け止める。


紫「おっと、大丈夫か？」

廉「ん、ごめ…発作」

紫「大丈夫、大丈夫。疲れてたな」


ここ最近、一緒に寝てたんだけど

結構症状が安定してなくて…


昼間の発作回数も多いし

悪夢や金縛り…入眠時の幻聴も

酷くて…尚更寝るのを嫌がってる。


岸「しょお、とりあえずここのソファーに廉寝かせてやって」

紫「うん、ありがと」


廉を軽々と抱えて、ソファーに寝かせてあげる


玄「廉、気にしなくていいからね。まだ始まるまで時間あるからさ、寝ていいよ」

廉「ん、ありがと」


いわげんが廉のお腹のあたりをトントンと
叩くとすぐ夢の中に吸い込まれていった。


それから、10分後

仕事の時間になった為廉を起こす事に…


紫「廉、廉？起きれる？」

廉「んっ…ありがと」

紫「おう。仕事行けるか？」

廉「ん、行ける」


その言葉を聞いて、紫耀が

廉の体を支えながら起こしてあげて


海「よし、廉。行こ！」

廉「おん」


みんなで撮影に向かった。



KP「お疲れ様でしたー」


あれから、1時間後

特に廉も発作を起こす事なく

無事撮影が終わった。


海「楽しかったね、撮影」

玄「そうだね」


廉も楽しそうに撮影に参加してたし

よかったよかった。


そう思いながら楽屋に戻ると…


紫「あれ？マネさん」


俺らのチーフマネージャーがいた。


マネ「あ、お疲れ様」

岸「お疲れ様です。どうしたんすか？」


今日は、チーフマネージャーは
他仕事があって現場に来れないって

そう言ってたのに。


マネ「あー、あのな。急遽もう一本ここの局で仕事が入ったんだ。雑誌の撮影なんだけど。大丈夫そうか？」


と少し申し訳なさそうな顔でそう言った。


神「全然、俺らは大丈夫ですけど」

マネ「そうか、ならよかった。少し準備に時間がかかるみたいなんだ」

海「わかりました！」


海人がそう返事をすると

じゃ、そう言って楽屋を出たマネさん。


廉「んじゃ、座ろっか」

紫「そうだな」


と廉の一言で楽屋の入り口から
移動して、なんとなく定位置に座って

みんな自由に過ごしてた。

7→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す