＊ ページ11
光side
……えーっと……
光「涼介くーん…？」
涼「……」
光「なんかあった？」
涼「………何も」
嘘つけよ……
突然抱きついてきた涼介は、俺の胸に顔を埋め、何かを言うわけでもなくじっとしてるだけ。
離れる様子もないし、確実に何かあったんだろうけど……それを俺に言うまではいかず、どこか甘えきれない涼介。
歯がゆくて仕方ない。
光「なんかあったんでしょーよ」
涼「ない」
光「もー…笑 とりあえず手洗っといで？ほら、靴も脱いで」
涼「……ヒカも」
光「ん？」
涼「ヒカも手あらわないと」
………え？
俺はご飯作らないとだよ、と言えば、じゃあ台所で手を洗う、と。
突然始まったハグ攻撃はやめる気がないようで、俺を拘束しながらも器用に靴を脱いだ。
…珍しい…………
いつも控えめで大人しくて、静かで。
ちょっと引いたところから俺らを見てる涼介。
こんなに分かりやすく甘えてくるのは、涼介が来て以来初めてかもしれない。
何か不安なことがあったのかなぁ…
……あったんだよなぁ、こうなるくらいだしな…
光「はい、台所ついたから。手洗って？」
涼「ん」
光「今日は生姜焼きにするから。キャベツ切っといて？」
涼「………やだ」
初めての涼介は、なかなか扱うのが難しくて。
慧も侑李も甘えん坊だけど、涼介はもう高校生なわけだし、何か理由があるはず。
本人が話してくれるまで、無理強いはしたくないけど……どうすることも出来ないなぁ…
光「涼、そろそろ離れないとヒカ怒るよ」
涼「…だめ」
とうとう我慢できなくなったら俺は、腰に回っていた涼介の腕を剥がし、背中に張り付いていた涼介の肩を持って向き合う。
光「……どーしたの涼介。なにか怖いことあった？」
少し屈んで、目線を合わせてそう言えば。
涼介の大きくてまぁるい目は、少しだけ俺から視線を外して。
………隠すように涼介は、俺の言葉を無視してまた抱きついてきた。
うーん…笑
まぁ、いっか……
涼介がこれで気が済むなら。
ほとんど初めてのワガママなわけだし……
光「……そういう日もあるよな」
と、いうことにして。
また台所に向き変えると、さっきのように背中にしがみついてつく涼介。
光「…じゃ、今日は味見係ね涼介」
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楠木りずむ(プロフ) - おいもさん» 遅くなりました！ありがとうございます( *´艸`)クールですかね！？確かにシリアス要素はここのところ多かったかもしれないです笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2021年9月30日 8時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
おいも - 移行おめでとうございます！なんか他の作品とは違うクールな？JUMPの小説が読めてワクワクしています！更新、頑張って下さい！ (2021年9月26日 11時) (レス) @page33 id: 6132dfa9c7 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» 舞さんありがとうございます！秀さん、実は度々別のお話にも出てます…( *´艸`)気づいてくれて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月7日 9時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 移行おめでとうございます！いきなりなんですけど、青山秀さんって、「マネージャーの、山田です。」の、あの秀さんですよね！？名前を見て思わず飛び上がってしまいました！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年9月6日 23時) (レス) id: 79e1dd5dee (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです……これからも頑張ります！ありがとうございます(*´▽`人) (2021年9月6日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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