マネージャーの、山田です。

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侑李side



がちゃっ！

侑「ねぇ……あ、ゆーてぃおつかれ」

裕「ありがと〜……どうしたの、そんな急いで」

勢いよく楽屋の扉を開ければ、見えたのは衣装に着替えるゆーてぃの姿。

そうだ、秀がいたってことは、別仕事で遅れてたゆーてぃも来てるってことだもんね。

……って、そんなことはおいといて。

侑「とりあえず涼介休ませたいからヒカ起こして」

宏「え、山田が？なんかあったの？」

呑気にぐうぐうソファで寝てるヒカをチラッと見てそういえば、キョトンとした顔の宏太。

侑「んー、色々？」

そう濁せば、納得してなさそうに首をかしげてから、ヒカの肩をポンポン叩いた。

………正直、あの場にいた僕だってよく分かんない。

だって、あんな風になるなんて思わなかったんだもん…

慧「とうちゃーく……あ、裕翔おつかれ」

裕「あぁ、ありが…と……？」

……噂をすれば。

肩に毛布をかけ俯いて、伊野ちゃんに支えられながら入ってきたのは……もちろん涼介で。

雄「どしたの、山田」

慧「とりあえずあとでー。山田そこ座りな？」

顔は俯いていて、前髪で隠れてよく見えないけど……もう涙は止まってるみたい。

ボフンとソファに座る涼介のとなりに、伊野ちゃんも座って涼介の肩に手を回した。

それでも………まだ、喋り出さない。

圭「ほんとに、どうしたの…？」

慧「んーなんか、カメラ向けられた途端取り乱しちゃって。ほら、山田、顔がさ……」

宏「あぁ………整ってるもんな」

悪いことを言った訳じゃないのに、というかむしろ褒めたのに、なんとなくバツが悪そうな顔をするのは……涼介がいつも、顔を褒められていい顔をしないからだ。

そのことと、なにか関係あるのかな………

慧「山田？大丈夫？」

涼「…ん………へぇき」

ようやく顔をあげた涼介は………なんとなく無理したように、弱々しく笑って。

涙に濡れている顔を肩にかかった毛布で拭えば、はぁ……と息をついた。

涼「あ………ごめん、皆……疲れてるのに……ほら、ソファ使って……？」

光「…でも」

涼「…大丈夫……もう、平気だから」

そう言った涼介は、毛布を綺麗に畳んで……覇気のない顔をしながら、楽屋を出ていってしまった。

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