マネージャーの、山田です。

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裕翔side



圭「裕翔っ！！」

………圭人の声に、ハッとして口を閉ざした。

…ヤマは、ポロっと一粒だけ、涙を流して。

涼「…………分かった………もう、何もしないっ…」

大「山田…」

涼「…俺は、助けになるって、そう思ってっ…！」

悔しそうに俺を見て、ズズッと鼻を真っ赤にさせるヤマ。

……分かってる、分かってるんだよ。
ヤマが、俺らのために色々してくれてること。

休みをとるのだって、簡単じゃないこと。
俺を思って言ってくれたこと。

ヤマの優しさも気遣いも全部、分かってるのに……

ごめんの言葉が、なかなか出てこなくて。

涼「……頭冷やしてくる…送迎は秀さんに頼んどくから」

そう言って、足早に楽屋を出ていってしまった。

…………あぁ、やっちゃった。

宏「…裕翔……」

裕「…………ごめん」

…今さら過ぎる言葉を、口にする。

圭「…さっきのは言いすぎだよ」

裕「分かってる…」

普段怒ったりなんてしない圭人ですら、少しだけ厳しい顔をしてそう言った。

………でも、次の瞬間、その顔はふわっと軽くなって。

圭「……仕事が大変だったんだよね。辛かったんだよね」

裕「っ………」

圭「そういうときくらい……頼ってよ。甘えてよ。じゃないと、また………今日みたいに、爆発しちゃう」

そう、困ったように笑って言うから。
思わず泣きそうになりながらも………俺は、素直に頷けた。

あんだけ頑固にこの場をピリつせていた、俺がだ。

光「……そうそう！なんだっけ、急げ回れみたいな」

宏「急がば回れな」

光「それ！」

慧「なんなら今からこの伊野ちゃんがたっぷり添い寝してあげようっ」

雄「いやダメだよ今からはさすがに！」

さっきまで気まずそうに俺を見ていたのに、ピンッと張っていた糸が緩むように、和やかになった楽屋のなか。

皆のおかげで……なんとなく、俺の心にも余裕ができて。

ふっとたまらず笑いを溢せば…満足そうに、皆が俺を見て笑った。



侑「……あれ、大貴は？」

宏「あ…………多分、山田んとこ」


……………そう、あとは。

泣かせてしまった、大切なマネージャーとの溝を、埋めるだけ。




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裕翔くん機嫌なおるの早っ………←
駆け足になってしまって申し訳ないです……笑

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