・ ページ18
涼介side
涼「あれ、うちのタレント行きませんでした??」
河「あぁ、高木くんならトイレに……それより俺、山田さんに話があって。忙しかったすか?」
涼「え…僕?大丈夫ですけど……」
メイクさんが俺に話ってなんだろ…?
不思議に思いながらも、とりあえずソファから立って河田さんのもとへ行ってみる。
今までこんなことなかったから、顔馴染みの河田さんでも若干緊張した。
河「実は、お願いがあって……」
お願い………?
マネージャーの俺なんかに、お願いってなんだろ……
不思議に思って首をかしげる俺に、河田さんはなおも口を開いた。
河「練習台になってくれないですか?」
涼「…………は……?」
河田さんの言葉が理解できず、ポカーンとしてしまう俺。
え?練習台??……メイクの?
涼「え、え、俺?」
河「そう、俺。……あ、もちろんカメラとかに写るとかそう言うんじゃなくて、ほんとにただの練習台ですよ?」
いや、そういう問題じゃなくて。
涼「え、河田さんの?」
河「あっ違う、俺じゃない!この前から、新しい子が入ったんですよ。…入っておいで」
ええっ、入ってくるの!?
まだ俺了承してないけど!?
頭が追い付かないうちにポンポン進んでいって、とうとう楽屋の扉が控えめに開いた。
「はじめましてっ…!園村です!」
…………入ってきたのは………華奢な、少し地味な格好の女の子。
新人さんというだけあって、園村さんは少し緊張した面持ちで、元気に挨拶をした。
メイクさんではあるけど、どうやら仕事の時はあまり自分のメイクをしないらしく、ひとつにまとめただけの髪。
…………それでも、女性は女性。
無意識に、体が硬直した。
だって、俺……………
河「山田さん顔整ってるし、いい練習台になると思うんです……」
涼「いや、あの」
河「あっ、時間………高木くんがメイクしてる間だけおねがいします!」
涼「えっ、ちょ、まっ……」
失礼します!と、慌てたように楽屋を出ていった河田さん。
楽屋には、俺と園村さんのふたりきりで。
園「…あの……座っていただけませんか……?」
…………胸が、どっくんと、嫌な音をたてた。
690人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - R.Y.⇔A.M.さん» Twitterの方まで読んでくれてありがとうございます……♪長々とむしろ嬉しいです!!感謝しかないです!!( ;∀;)これからも楽しませられるように頑張りますのでよろしくお願いします…! (2019年7月14日 19時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
R.Y.⇔A.M.(プロフ) - 楠木りずむさん» Twitterのみっちーとのお話もなんかほんとにあったら(ほっこりできないですけど笑)あんな感じだろうなぁって微笑ましかったです裕翔くんsideで終わるのも(*´∇`*)長々とすみませんとにかくいつも楽しませて頂いてます!! (2019年7月13日 21時) (レス) id: 4fb7d0def9 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - R.Y.⇔A.M.さん» 嬉しいです!!そうなんです、ハッピーエンド主義者です笑 これからも病系色々入れていきたいと思ってるので、楽しんでくれると嬉しいです!(*´ω`*)コメントありがとうございます! (2019年7月12日 9時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
R.Y.⇔A.M.(プロフ) - ついにぶつかったゆとやま…止めようとする圭人がもう…!りずむさんの最後は仲が深まるあたたかいお話、フィクションでもとりあえず元気でいて欲しいけどフィクションの病系に萌える私はいつも更新楽しみにしてます!!お忙しいとは思いますが更新頑張って下さい!! (2019年7月12日 0時) (レス) id: 4fb7d0def9 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ゆうかさん!コメントありがとうございます!嬉しいです(*´ω`*)質問箱、通知は見ました!まだ開いてないけど!(遅)あとでお返事させていただきます♪頑張ります〜! (2019年7月4日 19時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ