マネージャーの、山田です。

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涼介side



圭「へぇ、山ちゃんもカフェ好きなの！」

涼「好き好きー」

………わいわい、ガヤガヤ。

一応個室だけど、それでも外に声が漏れてるんじゃないかと心配になるくらい、騒がしい俺たち。

俺の歓迎会と称して開かれた飲み会で、年が近かったこともあり……俺たちはあっという間に打ち解けて。

呼び方も、山田や山ちゃん、涼介になった。

人見知りの俺が、まさか1日でこんなに距離を詰められるようになるなんて………

…………やっぱり、お酒の力かなぁ……って、俺飲んでないんだけどさ。

慧「ほぉら山田ぁ、飲め飲め〜」

光「お前明日朝早くて飲めないからって山田に飲ますなよ！」

涼「ていうか俺も早ぇから…！」

伊野尾ちゃん迎えに行くの俺なんだけど！

不満げにそう言って見せれば、ヒイヒイ言いながら肩を震わせて笑う伊野尾ちゃん。

すっかり仲良くなったこのメンバーと、明日から本格的に仕事をすることになる。

……スケジュール管理はもちろん、送迎、タレントひとりひとりの管理と観察、他スタッフやタレントへの挨拶、事務処理、さらにはファンクラブの運営。

この人たちのパートナーとして、やるべきことは山ほどあるけど。

…………少し、楽しみになってきた。


秀「山田」

完全に酔っ払ってると思っていた秀さんだけど、ちびちび烏龍茶を飲んでいた俺に、真面目な顔して近づいてきて。

秀「これから、コイツらは俺と山田で、全面的に支えていくことになる。………そりゃそれなりに大変だし、かなり忙しい。けど……達成感も、凄まじい」

涼「……はい」

秀「………覚悟は、出来てるね？」

これからは、この世界の良いところも悪いところも全部見ることになるぞ。

そう言われ、俺は……こくんと頷いた。

ホントは、誰にもいってないけれど………もうこの世界の悪いところは、とっくに見てるから。

大丈夫。
俺はこの8人の、マネージャーだ。

涼「コイツいなきゃ仕事できないって思わせるくらい、働いてみせますよ」

少し笑ってそういえば、頼もしいなぁなんて秀さんも笑って。

秀「……よろしく、山田」

そう、爽やかに言った。

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