〜40〜 ページ46
Aside
…あれから、連絡が来ない。
どうしても外せない用事ってなんだろう…?
なんだか変な胸騒ぎがする。
危ないこと、やってなきゃいいけど…
涼雅side
ひ『待たせてごめんなさいね』
ざわざわとした中に届く、山田ひろ子の声。
男『いやいや。さて、さっきの話の続きをしようか』
俺の視線の先には、カウンターで座っているがたいのいい男に声をかけている、山田ひろ子の姿。
俺に届いてくる声と口が同じ動きをしている。
盗聴器に異常はない、な。
仕事をしながら二人の会話を聞く俺は、我ながら器用だと思う。
ひ『そうね。…私考えたのよ。〜〜の△△にある建物…あそこなら十分な広さだし、見つかりにくいと思うの。しばらくはあそこにいさせてもらうのはどうかしら?』
男『あぁ、河原組の事務所だな。…ただ、あそこには怪しい動きをするやつがいるみたいだ。別の所がいいだろう』
ひ『あら、それは残念。はぁ、今までのところが良かったんだけどな』
…アジトの確保か。
会話を聞いて、徐々に内容を理解する。
こっちの仕事をしているに加えて、脱獄したということもあり、山田ひろ子は転々としている。
…だが、この前も移してなかったか?
いつもより場所を移すのが早い。
そんな俺の疑問も、次の男の言葉で解決した。
男『お前があそこで殺るからだぞ?せめて場所だけでも移せば良かったのに』
…誰かを殺した、のか。
ひ『しょうがないじゃない、逃げようとするんだもの。大人しく警察の情報を吐けば良かったものを』
…どこかからのスパイでもいたのだろうか?
そいつを殺ったってことか?
男『フッ…怖い女だな。話を戻すぞ。俺がいつも麻薬の取引をしてる場所の近くに、確か建物があったはずだ。前に潜伏したことがある』
ひ『…ふぅ、しょうがないけどそこにするしかないわね』
客が少なくなってきたところで、あの会話を全て手帳にメモする。
「おーい、もう上がっていいぞー」
涼「あっ、はい」
今日はここまでか。
俺は仕方なくイヤホンを取り仕事を終え、着替えて杉田が待っているであろう駐車場に向かった。
帰ったら手帳の内容をまとめなきゃな。
241人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!テストはもう忘れてしまいましょうー!!笑 (2016年6月1日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 楠木りずむさん» いえいえ!いつも更新楽しみに待ってます!テストの結果がどうなるか・・・緊張しますね (2016年6月1日 22時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» 初テストですか!!それはそれは…私はいつもテストよりテスト返しが緊張します笑 変なところで切ってしまってすみません(^_^;)お話を考える時間がなくてですね…明日また更新しますので…!( ̄ω ̄;) (2016年6月1日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 私の学校はテスト終わりました!初テストだったので凄く緊張・・・。てか、こんなところで切られたらめっちゃ続き気になっちゃいます笑 (2016年6月1日 21時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 向日葵(*‘∀‘)さん» ありがとうございます!実は木曜日からテスト始まってるんです汗 お互い頑張りましょう(^_^;) (2016年5月22日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:楠木りずむ | 作成日時:2016年5月4日 8時