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Aside
今は担任の先生と廊下を歩いています。
教室ではもうHRが始まっているようで、妙に静かなせいか、ドキドキと緊張が高まっていく。
先生が、[1-B]とかいてある教室の前で立ち止まる。
ここが私の教室…
担「じゃあ、俺が合図したら入ってこいよ」
貴「はい」
先生は、教室の中の生徒達に声をかけながら教室に入っていく。
一人になると、さらにどっと緊張が押し寄せてくる。
しばらく先生をじっと見ていると、いきなり先生と目があってびっくりした。
合図するんだからこっち見るのは当たり前だろ、と思いながら、先生が頷いたのをみて中に入る。
ドキドキとした心臓を抑えながら、黒板の前で、全体を見渡した。
…あれ、さっきの涼介って人じゃん。
髪型がなんとなく変わってる気がするけど。
それに、小動物みたいなあの子もいるし…
その子は私に気づいて一瞬、驚いた表情に。
涼介って人は無反応だった。
気づいてないのかな…?
担「じゃあ、自己紹介。」
貴「あ、はい。加藤Aです。よろしくお願いします」
そう言い軽く一礼すると、パチパチと拍手が上がった。
担「じゃあ…加藤は山田の隣な」
山田と言って先生が示したのは、涼介くんだった。
大人しく涼介くんの隣へ。
お礼はちゃんと言った方がいいよね…
貴「これからよろしく。あと、さっきはありがとう」
涼「…え…?」
キョトンとする涼介くん。
え、嘘!まさか違う人!?
双子でしたーみたいな!?
でもそう言われれば、確かにさっきの涼介くんの雰囲気とはちょっと違う。
貴「ご、ごめんなさい!涼介くんっていう、そっくりな人にさっき会ったもので…」
涼「あ、俺は涼介だけど…」
えええ??
今度は私がキョトンとすると、涼介くんは何かに気付いたように、あ…と小さく声をもらした。
涼「ねぇ、その時ってこのピン、してた?」
そう言って、左側を止めているピンを指差した。
貴「そういえば…してなかったですね」
だから雰囲気が少し違うのかな?
いやでも、なんとなく喋り方とかも違うような…?
考え込んでいる私をよそに、涼介くんは納得したように頷いた。
涼「なるほど…あっ、俺の記憶違いだったみたい。さっき会ったのは俺だよ」
貴「そ、うですよね…ありがとうございました」
涼「うん」
ふと気づいた。
涼介くんが自分を、[僕]から[俺]と呼んでいることに。
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楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!テストはもう忘れてしまいましょうー!!笑 (2016年6月1日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 楠木りずむさん» いえいえ!いつも更新楽しみに待ってます!テストの結果がどうなるか・・・緊張しますね (2016年6月1日 22時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» 初テストですか!!それはそれは…私はいつもテストよりテスト返しが緊張します笑 変なところで切ってしまってすみません(^_^;)お話を考える時間がなくてですね…明日また更新しますので…!( ̄ω ̄;) (2016年6月1日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 私の学校はテスト終わりました!初テストだったので凄く緊張・・・。てか、こんなところで切られたらめっちゃ続き気になっちゃいます笑 (2016年6月1日 21時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 向日葵(*‘∀‘)さん» ありがとうございます!実は木曜日からテスト始まってるんです汗 お互い頑張りましょう(^_^;) (2016年5月22日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楠木りずむ | 作成日時:2016年5月4日 8時