涼介、涼也、涼雅

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Aside


ガヤガヤとした体育館。

それが、一瞬にして黄色い歓声に包まれた。

女「「キャーーーーーー！！！」」

９人が体育館に入ったとたんに騒ぎ出す女子たち。

えー…この後ろに続くの？

私も皆の後を追って体育館に入ると、女子たちの歓声が小さくなり、私には特に２、３年の先輩の列から、トゲが飛んでくるんじゃないかってくらい睨まれる。

そんな睨まないでよ、私だってなりたくてなったんじゃないんだから。

視線を気にしないふりをして、堂々と歩いてやった。

どうせ悪く言われるなら、ビクビクしてても仕方ないし。

体育館の端にある生徒会専用のスペースには椅子があって、私たちはそこに座った。

慧「えっと〜、じゃあこれから、全校集会を始めまーす」

女「「きゃーーー！！！」」

あんな挨拶でも許されるのがこの９人。

恐るべしイケメンパワー。

そんなこんなで始まった集会、校長の長い話が終わり…

宏「えー、今回は新しく生徒会役員になった、加藤Aさんの紹介をします！」

とうとう私が出る番。

宏「A、おいで？」

なんてくしゃくしゃの優しい笑顔と声で言うもんだから、女子たち全員大騒ぎだったけど。

相変わらず私が前に出たら、冷たい視線が矢のように飛んで来た。

逆に男子たちは何故かすっげー見てくれるけど。

貴「えっと…１年の加藤Aです。よろしくお願いします…」

パチパチ…

うわっ、拍手まばら！男子しかしてくれない！

まぁ予想は出来てたけど。

そのせいか９人が凄いたくさん拍手してくれて、

涼「拍手しない人なんて、可愛い女の子達の中にはいないよなー？」

侑「女子たちみーんないい子ばっかだもんねー？」

という二人の言葉でようやく拍手が増えてくる。

そんなんでしか拍手しないのかよ！

とツッコミを入れながらも、長かった集会はやっと終わった。

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