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Aside
貴「ちょっどうしたの!?」
侑「平気だよ。人格が変わる瞬間はいつもこう。すぐ起きるよ」
その言葉を通り、涼雅は2秒くらいで、頭を押されながら起き上がった。
髪が左側になってる…まさか。
貴「えっと…涼也…?」
涼「…ん…あれ、加藤さん?てか、なんで涼也って…」
少しキョロキョロとしながら、涼也は侑李を見た。
侑「Aちゃんには話したよ。ちょっとした事故でね」
涼「そうなんだ」
さっきとは想像も出来ないような優しい表情で、ふわりと笑った涼也。
侑「良かったぁ涼也になって…涼雅だと暴れてなかなか涼介に戻らないから」
そういう侑李に、私は思わず苦笑い。
そういえば…涼也の瞳の色が、明るくなってる気がする。
カラコンでも入れたかのように…
貴「あの…瞳の色って…」
侑「お、よく気付いたね?人格が変わると、瞳の色が変わるんだ。涼雅は真っ黒に、涼也は茶色、涼介は焦げ茶」
やっぱりね。
侑「それとね。今みたいに涼也になってるときとかは、涼介や涼雅の時の記憶がない」
それに同調するように涼也が口を開く。
涼「そうだね。実際、なんでここにいるのか僕は分かってない」
へぇ…なんか大変そうだな。
侑「とりあえず涼也、ピン付けてくれる?」
涼「うん。涼介、からだ持つかな…とりあえず、さようなら二人とも」
にこりと笑った涼也は、侑李からピンを受けとり、左側にスッと付けた。
涼「う…っ」
さっきと同じように頭をおさえ、倒れる。
2回目だから、もう驚かなかった。
涼「ん…?」
起き上がった涼也の瞳は焦げ茶で、涼介になったことが分かった。
涼「あれ、俺…え、Aちゃん??」
侑李は私に全てを話したことと、三回人格が変わったことを伝えた。
涼「…まぁ、Aちゃんなら誰にも言わないと思うからいいや…Aちゃん、この事は内密にね…バレるとめんどくさいから」
貴「うん」
ていうか…さっきから涼介、フラフラしてる気がするんだけど。
涼介になる前の涼也も、涼介からだ持つかな…って言ってたし…!
侑「涼介、疲れたんじゃない?寝てれば?」
涼「ん…平気…っ」
涼介は立ち上がったけど、立ちくらみでもしたのかふらついた。
それを侑李が慌てて支える。
侑「ほらー、大人しく寝てなよ」
と言いながら、涼介を寝かせて膝枕する侑李。
涼「…ん、わりぃ」
力なく笑った涼介は、そのまま目を閉じた。
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楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!テストはもう忘れてしまいましょうー!!笑 (2016年6月1日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 楠木りずむさん» いえいえ!いつも更新楽しみに待ってます!テストの結果がどうなるか・・・緊張しますね (2016年6月1日 22時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» 初テストですか!!それはそれは…私はいつもテストよりテスト返しが緊張します笑 変なところで切ってしまってすみません(^_^;)お話を考える時間がなくてですね…明日また更新しますので…!( ̄ω ̄;) (2016年6月1日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 私の学校はテスト終わりました!初テストだったので凄く緊張・・・。てか、こんなところで切られたらめっちゃ続き気になっちゃいます笑 (2016年6月1日 21時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 向日葵(*‘∀‘)さん» ありがとうございます!実は木曜日からテスト始まってるんです汗 お互い頑張りましょう(^_^;) (2016年5月22日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楠木りずむ | 作成日時:2016年5月4日 8時