あの子が欲しい ページ7
照れてるAを片腕で軽く抱き上げると、怖かったのか首にぎゅっと腕が巻きつく。
なんか凄くいい匂いすんねんけど！！
｢A、俺が変なことしようとしたら遠慮なく殴ってくれよ｣
｢え、えぇ！？｣
そりゃ戸惑うよな。いきなりやしな。
なに取り乱しとんねん俺A困っとるやろ！
｢いや、やっぱ今の聞かなかったことにして｣
｢うふふっ変なゾムさん｣
だめや、やっぱ今すぐ殴って欲しい…。
空高く、雲を追いかけるかのように上へ連れて行くと高さに比例してAの瞳は、輝きを増していく。
｢うわ〜〜〜高ーい！！｣
邪な気持ちを抱いてた俺とは、正反対で実に純粋！そして無邪気！
余程空が気に入ったのか降りようとするともっともっととせがまれた。
なんじゃこの可愛すぎる生き物は！！
｢私ゾムさんに見つけてもらえて良かったです！心を通わすことに種族とかきっと関係ないんだと思います。あなたに会えて良かった｣
反射的にAを見ると目が合って微笑まれた。
思わず触れたくなって、俺の手がAの頬を滑る。
嫌がる素振りを見せないのをいいことに、頬に手を添えたまま親指でふにふにと揉んで感触を楽しんだりした。
黙ってされるままなのがなんか可愛いくていつまでもそうしてたかったけど、風を沢山浴びたせいか体が冷えてて心配にもなって手を引っ込めた。
｢A、帰ろか｣
｢まだこのままがいいです｣
｢あかんよ、風邪ひいてまうやろ？｣
｢大丈夫ですよ！私これでも丈夫なんです｣
｢明日もまた連れて来たるから、な？｣
｢うー…それなら、わかりました！｣
｢ん、ええ子｣
｢……ゾムさんって、意外と大人｣
｢意外は、余計や！｣
それから家に帰って一緒にご飯を食べた。
食べなくても別段困らない身としては、人の真似事に過ぎない食事もAとすると楽しくて捨てたもんじゃないと思えた。
あと、食べてる姿を見るのは、結構そそるものがある。
｢さ、次は、包帯取り替えるで｣
｢はいっ｣
｢大きな返事が出来て偉いなぁ｣
｢子供扱いしないでください｣
｢ﾝﾌﾌ、可愛いこと言うやん、じゃあどんな扱い受けたいん？｣
｢そ、それは…！えと、どうなんでしょうね？｣
｢ﾋﾊﾊﾊﾊﾊﾊ！そこは、逆に聞いてまうんや｣
｢ごめんなさい…｣
｢はい、終わり。もー今日は、寝よか｣
｢はいっ｣
教えて欲しかったけど、体も疲れてるだろうし今回は、許したる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいまいアイン(プロフ) - 久々に読み返しにきました！何度見てもニヤニヤが止まりません... (4月9日 11時) (
レス) id: cc2cd4c541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ丸(プロフ) - チェリーさん» (ゆ、遺言…だと！？) ありがとうございます！嬉しくて溶けます…！あとお返事遅れて申し訳ない…！！(土下座) (2020年8月30日 18時) (レス) id: 65cc5437ad (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 最高でした(遺言) 可愛さで語彙力溶けましたわ… (2020年3月4日 11時) (レス) id: 8ac09bc0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ丸(プロフ) - mo4さん» う、うれしい…！！ (2019年9月22日 20時) (レス) id: 62bd964a7d (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - か、かわいいかよ… (2019年9月21日 19時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこ丸 | 作成日時：2019年5月2日 12時
