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「私、そんなに分かりやすい?」
「そんなことはないと思う。俺がなんとなく気づいただけで」
「そっか。よかった」
2人で話すことがほとんどない加藤くんにその事がバレてたら毎日一緒に登校してたけいちゃんにはもしかしたらバレバレだったんじゃないかと思ったけど、そんなことはなさそうで少しだけ安心した。
私が「よかった」と言ったのを見て、加藤くんはまた驚いた顔をしていた。
「なんでそう思えるの?よかったって」
「んー、けいちゃんのことだから私の想いに気づいてたらきっと気を使っちゃうんじゃないかなって思って」
「たしかに。小山だもんな笑」
加藤くんがそういった時、少し強い風が吹いた。
物陰で食べていたからか今まで風を感じなかったけどなぜかこの風だけは感じた。
私の少し苦い片想いを、取り去っていくような風だった。
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作者名:にゅすの さくら | 作成日時:2022年7月11日 12時