心を忘れた殺人鬼 ~another story~

報告書二枚目 ページ4

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20XX年 ○月 ○日

殺人鬼、夜行による最初の事件

被害者は地元の高校生数人

いずれも、頭と胴体が切り離された状態で発見

警察は、無差別殺人として調査を開始

………

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……確か、彼らが夜光君を苛めていた………



……殺人が起きた時、被害者達や夜光君は、どんな気持ちだったんだろう…



この時、僕はまだ警官ではなく、正確には大学に通う生徒だった。



この事件の少し後に、僕は晴れて卒業したんだっけか。



仲のいい同期もいて、あの頃は楽しかった。



…今も生きていれば、良かったのだけど……



何件かずつ事件を飛ばしながら見ていると、ある事件の報告書が目に入った。






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20XX年 ◯月 ◯日

夜行による事件発生

被害者は近所の大学生と若い警官数名

大学生は四肢を切り取られ、警官は胸元を大きく抉られた状態で発見

尚、この警官達は◯◯署で勤務し始めたばかりで、この日は夜の見回りに出ていた模様

………

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「…コレ、彼奴らの………」



この事件が、僕が夜行を追うようになった原因だと言える。



この頃、僕は警官になっていた。



この時死んだ警官は、僕の同僚。



その中の一人は、親友ともいえる存在だった。



許せなかった。



なんで、彼奴らが死ななきゃならなかったのか、わからなかった。



僕は、彼奴らの仇を取るために、夜行を追うようになったんだ。



もう、これ以上犠牲者を増やしたく無かったから。



彼奴らの二の舞にはしたくなかったから。



それでも。



悲劇は、繰り返されてしまった。

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