一食 ページ14
「ヒャッハッハハッ………」
吊り上がった口端からは、時節嗤いが漏れる。
目に写るのは、俺に胸倉を掴まれた、まだ息のある大学の同級生。
俺たちの周りは、他の同級生“だったモノ”で埋めつくされている。
と、其奴は俺の腕を掴み、何か喚き出す。
「………夜光……お前が……っ！………あ…の………夜行………だっ…」
腹に強めに蹴りを入れる。
すると其奴は血を吐いて、ぐったりとしてしまった。
「うるせぇなぁ、お前、殺すぞ？まぁ、もう死ぬんだけどなぁ？…って、聞こえてねぇか」
そして俺は右手に持っていたナイフで、其奴の左胸を切り裂いた。
その中に手を突っ込み、目的の物を探す。
グチャグチャという音が、静まり返った路地裏に響く。
手が、その何かに触れた。
それを鷲掴みにし、傷口を広げながら其れを引きずり出した。
まだ動脈や静脈と繋がったそれは、弱々しくはあるが、トク、トクと脈を打っていた。
俺はそれに口を近づける。
そして、一思いに食い千切った。
目の前で水風船が破裂したかのように、顔に血飛沫がかかる。
その瞬間、口の中には、大量の血の味と、心臓の肉の味が広がった。
……余り、美味くは無い。
他の部位なら美味いだろうか、そう思い、今度はハンマーで頭を叩いた。
数回ほど力強く殴ると、頭の皮膚や頭蓋骨が割れ、脳味噌が露わになる。
それを手で掴み、口に含む。
心臓とは違う、血や肉の味。
正直、心臓よりも美味しい。
俺は無我夢中で、脳味噌を貪った。
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もくもく@鬼灯なぅ - みーさん» あ、本当ですね！ご指摘ありがとうございます！ (2015年11月7日 1時) (
レス) id: 4a5e4162ae (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 報告書二枚目の、近所の大学生と若い警官数名が犠牲になった事件で、夜行が夜光になっています。故意でしたら、すみません。 読んでいてとても引き込まれる話で、面白いです。私もこんな風にかければなあ笑 (2015年11月4日 20時) (レス) id: bcd7e9b2cd (このIDを非表示/違反報告)
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