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A「おっ大橋さん！？ あのっ…！」
玄関を出てから無言で私の手を引っ張っていく。
ちょっと待って！早い！歩くの早いよ！！
ずんずん歩いて行くものだからついていくのに必死。
やばい、このままだとコケる。
A「大橋さん！！待って！！」
大きい声で呼ぶとハッとしたように止まって振り返ってきた。
A「うぶっ」
急に止まったものだから大橋さんの胸に思いっきりぶつかってしまう。
大橋「ご、ごめん！」
A「いやいや、私は大丈夫ですが…。どうしたんですか…？」
ぶつかった私を支えながら少し俯く。
なんでそんな悲しそうな顔してるの…？
大橋「…………みっちーと何話してたん？」
A「えっ道枝さん？」
大橋「何ていうか、距離近かったから」
A「あっあ〜〜…、えーっと…」
さっきの見られてたのか！！
いやでも内緒って言われてるし本当のこと言えないし…
A「甘いものが！欲しいそうで！！」
大橋「………甘いもの？」
A「疲れたから甘いもの買ってきてって！ 」
大橋「それ、あんなに耳元で言うこと？」
うっ鋭い…
でもここでバレてしまったら……
最終的に私が大橋さんを推してるということがバレる！！！
A「皆に知られると恥ずかしいそうです！！！」
大橋「……………そっか」
少し間があったが、納得してくれたみたい…？
でも表情はずっと悲しそうで…
A「大橋さん…？」
名前を呼ぶと、ぎゅっと抱きしめられた。
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作者名：ゆい | 作成日時：2022年12月6日 17時
