ホットミルク2 (ページ3)

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A「よし、バレないように…」

急いで靴を履く。

大橋さんはまだタオルを探してるみたいだし、サッと出てしまおう。

大橋「Aさん？どしたん？」

立ち上がろうとした瞬間、頭の上からハスキーボイスが聞こえた。

あああ！！
あと少しだったのに！！！

とりあえず会社に電話をするという嘘をつくけど
なかなか信用してもらえない……

しかも私の顔を覗きこんでくるから大橋さんの顔が近くてドキドキしてしまう。

結局手に持っていた財布が見つかり、
買い物に行くことがバレてしまった。

大橋「なんで内緒で行くん～？俺も行くから！」

ほらやっぱり一緒に行くって言い出しちゃったじゃん！！

A「いや大丈夫ですので！！お疲れでしょうし、皆さんとゆっくりしていてください！！」

大橋「いいの。俺が行きたいんよ。だめ？」

…その顔、ずるい。

A「……………だめじゃないです…」

こてん、と首を傾げて可愛い顔で私の顔を見つめてくるから
ついOKを出してしまった。

私がこれに弱いの知っててやってるのか…？

大橋「んふふ、ありがと。皆に言ってくるからちょっと待っててな～！」

大橋さんはルンルンしながら皆の元へ向かう。

そんな大橋さんの背中を見つめて
申し訳なく思いながらも
一緒に行けることが嬉しかったり。

そんなことを考えていたらリビングから
内容まではわからないけど皆の声が聞こえてきた。

A「な、なんか騒がしいな…？」

えっどうした…？
何かあった！？