貴方色丿琥珀糖。 (ページ7)

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瑞色ページ7

×38歳川西賢志郎

×36歳夢主
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You side

『賢ちゃん、お誕生日おめでとう！』

「ん、ありがとう」

去年とかは忙しくて、前日にやったりして

当日にはなかなか祝えなかったけど。

今年はどうにかお互い仕事を空けれて

当日にお祝いパーティ。

今日の出番はマンゲキ辺りだったから

劇場近くのホテルに泊まり二人でお酒を楽しむ。

でももういろんな出番で、散々祝われたんやろね。

私からも言われるなんて

もはや鬱陶しいのかもしれないけど。

『今年の目標は！』

「今年こそ、式挙げたい」

『うわぁ、考えたない』

「なんでやねん！可愛く楽しみ♡とか言ってや」

『結婚…するのかぁ、賢ちゃんと』

「今すぐにでもしたいけど、」

「もう少し落ち着いてからやな」

『そうだねぇ』

二人でお酒の入ったグラスを口元で傾けて話す。

ここまでゆっくり話してることが

もはや結構久しぶりだ。

楽しくなって、程よくお酒が回ってくる。

「ほっぺた真っ赤やで」

『んん、そこそこ酔った』

「Aちゃんはかわええなぁー」

『賢ちゃんもやんか』

賢ちゃん、そこそこ強いのに。

…と思ったものの、もう結構飲んでた。

「俺ももう38になったんかぁぁ」

『ほんまやなぁ』

「そろそろ死ぬかもしれへん」

『諦め早いよまだ全然やって』

「久々に大阪とかでデートしたい」

『わ！むちゃくちゃ良い！』

「今から行く？なんばの方はまだ全然明るいやろ」

『え、行きたい』

行こう、と二人立ち上がって上着を羽織る。

デート、という響きが心地よくて。

つい嬉しくなってスキップしながら歩く。

「ずっと一緒におってな」

『こちらこそ』

エレベーターがきて一緒に乗り込む。

ドアが閉まる手前、手を繋いで

どちらかともなく優しいキスを交わした。

　
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