貴方色丿琥珀糖。 (ページ4)

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黃翠色ページ4

×37歳リリー

×35歳夢主
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Lily side

『ただいまー』

「おっ、おかえり〜」

家に帰ると、パソコンを閉じて

こちらを向くA。

ほんのり頬や手先が赤く染まって

机の上には真ん中が凹んだ缶ビール。

あれ、眼鏡かけてるやん。珍し。

「酷いんだ、もう、上司が」

『だいぶ酔ってるなぁ』

「酔ってないよ、１杯だけやし」

『嘘やん、床にも落ちてるで』

「…私ばっかにね。仕事押し付けてくるんよ」

『話そらしたな』

そんなこと言うてるけど、

確かにAはいつも大変そう。

何を打ってるのかはよく分からんけど

ずっとパソコンとにらめっこ。

終わったら終わったでベッドに倒れ込む。

今日はビールをお供に頑張ってたみたい。

『終わったん？』

「うん。今日はここまで」

『っしゃあ、来い』

荷物を置いて両腕を広げる。

するとAはよろよろしながら

俺の胸に勢いよく倒れ込んできた。

ベッドに倒れる勢いで。

二人でそのままばたっと床に倒れた。

『強っ！！覚醒した？』

「するかぁ、疲れたんよ将企」

そのまま頭をぐりぐりするA。

ここまでデレてるん珍しい。

昔から大人な雰囲気で

あまり甘えてはこないAが。

今日は相当疲れたんやろな。

「はは、将企押し倒してもーた」

『やだ襲われるんか』

「おらぁ」

付き合いたてのカップルかと思うぐらい

アホみたいにごろごろする。

珍しく俺も今日は仕事が早かったし。

『なぁ』

「何？」

『今からもっと疲れさせても良い？』

「死なない程度で」

『何やと思ってるん俺のこと』

ひとまず、了承を得たということで。

Aを起こして向かい合って座らせ

ふわ、と優しく唇を重ねた。