貴方色丿琥珀糖。 (ページ3)

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黃色ページ3

×35期下田真生

×35期夢主
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You side

『下ちゃん、何してんの？』

「スロットのアプリー」

『…はあ、』

朝早くのマンゲキの楽屋。

さっき廊下で洲崎と九条とすれ違ったけど

楽屋には下ちゃんのみ。

…そっけないなぁ。

私達、付き合うてるんよな??

もう少しかまってくれたってええのに。

「んーやっぱ金かけんとおもんないなぁ」

『下ちゃん、遊んで〜』

「なんでやねん」

『暇やんかー！早く来すぎたんよ』

「やるかこれ」

『やらんよそんなん！！』

下ちゃんは分かってないなぁ。

みんなおらんのやし、今ぐらい…。

『…下ちゃんはさ、私のこと好きなんよな』

「当たり前やん。好きに決まってるやろ」

ほら、素っ気なさそうなくせに

好きとか簡単に言うてくるの。

無自覚イケメンなんか、計算済みか。

多分下ちゃんは無自覚やろけど。

もっと色々話したりしたいのに。

『ほんなら、もう少し…さぁ』

「家でいっぱい料理作ったるよ」

『いやそれも嬉しいねんけど』

『…その、今誰もおらんから』

「あかん。手ぇ出したら止まらんくなるから」

「…家で、しよ。そーゆーの。」

『…そーゆーのってどういうこと？』

「え？」

『いや、もっと話したりしたいな…って…』

5秒ぐらい私の顔を見つめてから

ガタッと立ち上がって歩いてきた。

何される！と思ったら。

『い゛ったぁ！！！！！』

「あほ！分かりにくいんじゃ！！！」

思いっきりおでこにデコピン。

そして下ちゃんは真っ赤になって出ていった。

それと入れ替わるように呆れた顔で

入ってくる洲崎と九条。

九「アホ過ぎるやろホンマに」

『そうよな？！何やねんもー』

洲「お前もアホやけどな」

『は？』

九「もっとすっと言えすっと」

『そんなん言うても…』

そんな会話をしていると震えた携帯。

何やとチラッと覗いてみると

“ほんまに好きやから。でもまだ恥ずいねん”

素っ気ないように見えて愛がこもった

その文に、同期にぶつぶつ言われながらも

ふ、と笑みが溢れる。

確かに、アホしかおらんなぁ。

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