えぴそーど 25 ページ25
*
「A!カフェモカ淹れて!」
5日ぶりにAの淹れたカフェモカが飲みたい。
あの味のある動物の顔のイラストが描かれたAの淹れたカフェモカ。
オレにとって世界一のAの淹れたカフェモカ。
「よしっ!じゃ、とっておきのを淹れてやるから待ってて!」
Aは小走りにカウンターの中に入るとヤカンを火にかけた。
コーヒーとチョコの甘い香りが鼻をくすぐる。
「えっと…そっと…ね…そんで――――――こう…」
独り言を言いながらオレの為に淹れてくれるカフェモカ。
オレの心を和ませるAの真面目な横顔。
幸せな香りがオレを包み込む。
「カフェアート、少しは上達したか?」
「う〜ん…でも、これは自信作だからね!」
自信作?
オレがいない5日の間に頑張ったんだな…
どんなカフェアートなんだろう?
「いつもの動物の顔シリーズ?」
「ううん…違う――――――出来た!」
そう言ってオレの前に差し出されたカップには、ハートの形にLOVEの文字
―――
オレが初めてAの淹れたカフェモカを出された時、告白されたと勘
違いして少し嬉しかったのを覚えている。
「これ…もうお客さんには出さないって決めたんだ…」
少し顔を赤らめながらAが言う。
どういう意味なんだ?
ドキドキ…次第に早まる心臓の音。
もしかして――――――
「これからは、これ、アンタにだけしか出さない…」
まっすぐにオレの目を見て微笑むA。
カウンターが邪魔だ!
今すぐにでもAを抱きしめたい!!
なんで、こんなところにカウンターがあるんだよ!?
*
25人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラ(プロフ) - ゆままさん» こんばんは!泣いたんですか?嬉しいお言葉ありがとうございます。^^ここで学んだことを活かしてこれからも頑張ろうと思います!コメントありがとうございました。 (2012年9月21日 23時) (レス) id: 4077e31fe6 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - ミノ。さん» どうもありがとうございました!^^ (2012年9月20日 21時) (レス) id: 4077e31fe6 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 瀬乃さん» 無事、完結することが出来ました。ありがとうございました!^^ (2012年9月19日 17時) (レス) id: d5274d1ab7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 由羅さん» ありがとうございます! (2012年9月19日 17時) (レス) id: d5274d1ab7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬乃(プロフ) - 完結おめでとうございます。また頑張ってください!^^楽しみにしてます♪ (2012年9月19日 10時) (レス) id: 8745a292c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクラ | 作者ホームページ:http://massugu1211udream.web.fc2.com/u-enter.html
作成日時:2012年9月1日 17時