第142話 悪い猫 ページ48
次の日 昼頃
ユウキside
グルさんに頼まれて、ショッピ君に手を引かれ
また足を踏み入れた華やかな街に佇む
城のような屋敷の最上階には相変わらず
見た目だけは絶世の美女な曙ちゃんが待っていた
曙「よぉ、悪魔」
ﾕｳｷ「俺の名前は悪魔じゃないですけど」
曙「わかってるよそんなこたぁ、でも種族は悪魔だろ？」
煙管をピッと向けられれば、何にも言えない
ﾕｳｷ「まぁ...それで、なんで俺はここに連れてこられたの？ショッピ君」
ｼｮｯﾋﾟ「次の俺とユウキとクソ先p...コネシマさんでの任務に協力していただけるので、作戦を立てるのに来たんです」
ﾕｳｷ「...任務、それってこないだの過去に関係ある？」
コネシマさんとショッピ君が一緒の任務
それにショッピ君がめんどくさそうだがやる気はある...
ってことは、そういうことなのでは？
ｼｮｯﾋﾟ「あたりっす...けど私情じゃないですよ？うちの国嗅ぎ回ってる奴を追っ払うだけっす」
ﾕｳｷ「その追っ払う相手が殴りたい相手だからそんなやる気なんでしょ...私情じゃん」
曙「どーでもいいが、さっさとするぞぉ」
呆れていると
曙ちゃんがそう言いながら数冊の帳簿を投げ渡してくる
曙「この街は何も如何わしさ全開の店ばっかじゃねぇんだ、ｸﾗﾌﾞみてぇな店が裏にある」
ｼｮｯﾋﾟ「そこを一店貸しきって接待的なのするつもりなんです、まぁ表向きはですが」
ペラペラと店の情報が書かれた帳簿を捲りながらショッピ君がそう言う
貸しきって、か
ﾕｳｷ「そこにはどうやって入るの？貸し切りなんでしょ？」
ｼｮｯﾋﾟ「その為のあんたっすよ、ねー曙さん」
曙「ね、って本当にやんのかあの作戦！お前面白いなw」
ﾕｳｷ「え...？」
嫌な予感にショッピ君から距離をとろうとしたところで
ｼｮｯﾋﾟ「自分の意思で使えるか知りませんがアンタの能力の内に『魅了』がある、それを使って陽動を頼みます」
するっと指を絡められ、動けなくなる
ショッピ君の意地の悪い顔が近ずく
ｼｮｯﾋﾟ「できますよ、ね？」
拒否権を与えないその言葉に
ﾕｳｷ「は、はい...////」
俺は顔を赤くして頷くことしかできなかった
曙(イチャつくなら他所でやれよ...)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年1月23日 9時
