異種族の国の中枢神経【実況者】三 (ページ39)

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第135話　悪夢の花園42　墜落の花園ページ39

次の瞬間、果物が弾け飛ぶように

ﾕｳｷ「へ？！」

目の前の敵達の頭が弾けて、その血が降り注ぐ

しんぺい「ごめんねぇ？負傷者の後退とか、皆の手伝いしてたら遅くなっちゃった」

俺よりも血を浴びて

ふわふわキラキラと浮きながらそのそれを起こした彼は微笑む

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「案外敵が多かったなぁ、いやぁ誤算だったゾ」

そんな声ともに俺の周りの茨がバラリと斬れて

驚く俺の頭をグルさんは優しく撫でる

ﾄﾝﾄﾝ「敵将確保、全員撤退に入れ」

ﾏﾘｰ「ッ..ぅ」

トントンさんが少しずつヒビの入り始めた床をスタスタと進んで

容赦なくマリーゴールドを気絶させて抱える

ﾄﾝﾄﾝ「崩れる前にさっさ行きますよ」

しんぺい「冷たいねぇ～、お疲れだね～」

ﾄﾝﾄﾝ「誰のせいでしょうねぇ...」

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「はやいなぁ流石トントン！！」

ﾄﾝﾄﾝ「誰のせいでしょうねぇ！？」

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「ハハハハッよいしょ、掴まっとけよ」

ﾕｳｷ「あ、きゃっ！」

急にグルさんにお姫様だっこをされたもので

女子みたいな反応をしてしまう

ｼｮｯﾋﾟ「落ちますよ！はやく！！」

出口から聞こえるショッピくんの声の方へと

グルさんは俺に1度微笑んで、駆け出した

宣言通り、地に落ちていく神殿は

それはそれは

綺麗だと思えた

　
　