異種族の国の中枢神経【実況者】三 (ページ15)

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第111話　悪夢の花園18　蛇の空間、花ページ15

ｿﾞﾑ「はえーなんの花なん？これ？」

涙を拭きながらゾムが聞いてくる

ﾕｳｷ「ヒヤシンスだよ...綺麗だね」

でもその紫の色は

あの人のマントに似ている気がして

多分俺は、笑えてなかったんだと思う

我ながら情けないが、少しずつ
皆の過去を見てて辛くなっていないと言えば嘘だった

ｿﾞﾑ「なぁユウキ」

少し腫れた目を細めて

ｿﾞﾑ「俺はな、奇跡があるとするならお前に会えたことやと思うんよ」

ゾムが俺の頬を撫でる

ｿﾞﾑ「やからさ、ちゃんとこの奇跡を、今を見てや」

少し考えて、俺は静かに口づけをする

ﾕｳｷ「じゃあ、その奇跡で俺をちゃんと愛してね？泣き虫さん」

ｿﾞﾑ「ｯ、当たり前や！あと泣き虫は余計や！」

そんなこんなしていると、俺達を見つけた皆が走ってくる

ﾛﾎﾞﾛ「おった、ﾊｧ、ここ広いな、マジで」

ｿﾞﾑ「ロボロもおるんか、はえー、あの女の子の言ってることはマジなんやな」

兄さん「女の子って...まさか」

ﾕｳｷ「へ！だから俺が助けにきても驚かなかったの？！」

ﾛﾎﾞﾛ「やからこんなはやく花の空間に来たんか！？」

鬱「敵の大将ですよそいつ！？どうやってあったん！」

ｿﾞﾑ「目の前に現れて、この世界の事粗方教えてくれて、でも、出れなくて俺はここでずっと一人って言われて、でもユウキがきたから、それが嘘だって解って、これた」

ひとらん「やり方を変えてきたのか」

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「それともロボロの空間でユウキを殺れる自信があったのか」

ｿﾞﾑ「どちらにしろ、進まなアカンのやろ」

そう言って花に触れたゾムの手の甲に

花の模様が浮かぶ

ｵｽﾏﾝ「そうやな、進むしかない」

ｿﾞﾑ「じゃ、行きましょうや、さっさと終わらせて現実でユウキとイチャイチャしたいわ」

ﾄﾝﾄﾝ「お前ばっかズルいんとちゃいますかぁ？」

ﾕｳｷ「あ、ちょ、言い合いは後でにしてください！///」

ﾛﾎﾞﾛ(照れてんな、可愛いやん)

言い合いをしながら

俺達は、光の先へと進んでいった

　