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第80話 予兆 ページ33

視点なし



ユウキ「そうなると...冬に戦争が起こると厄介ですね」

ポツリとユウキがエーミールの渡す紅茶のカップを受け取りながら呟く

シャオロン「それよりか、春の方が大変やで」

ユウキ「なんでです?」

エーミール「大半の獣人、亜人が発 情期を迎えるからです元の動物がそうなのだからしょうがないんですが」

シャオロン「ショッピ君ははっきり言ってイライラし出してこえーし、ゾムは暴食の化けもんに堕ちる」

ユウキ「へ、へぇ...」

兄さん「あ、ゾムに食べ物のお土産買ってこんとな...」

苦笑いを浮かべるユウキの横で

思い出したように兄さんは書類の端に『ゾムにお土産』と書き加えている

ユウキ「暴食って、普段からいっぱい食べますよねゾム」

エーミール「そうですねぇ、でも特徴的なのは"見境"が無くなるんです」

立ったまま、そっと自身のカップを口に近づけながら

エーミールは輝く蝶を数多出現させる


エーミール「こんな風に、ね」


その蝶は一切誰も気がつかなかったエーミールの後ろから迫っていた

ゾムの動きを止める


シャオロン「は?」

ユウキ「ゾ、ゾム?」

兄さん「.....」


エーミール「どうです?久しぶりに私の蝶の鱗粉で動きを止められた気分は」ニッコリ

ゾム「ッ、グ...腹立つ、けど、ありがと、エミさ、ん」

蝶に囲まれつつ肩で息をするゾムがそう言って目を伏せる

ユウキ「ッ!」

そのまま倒れるゾムをユウキが受け止める

兄さん「冬に備えてあんま食ってなかったから、暴走の感じが出てきたんだね」

エーミール「そんな感じですね多分、あぁ怖かった...」

シャオロン「wwww」

慣れているようで、三人はそう言う


ユウキ「....大丈夫かな?」

ユウキが心配そうに腕のなかで眠るゾムの頭を撫でる

シャオロン「大丈夫やで、自分でも抑えて耐えてたから疲れただけやって」

ユウキ「ならいいんですけど...」





彼らは知らない

この出来事が


先のとある出来事の"予兆"であることを



 
 

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夜月ルナ(プロフ) - 海玲 ミレイさん» ミレイさんコメントありがとうござます!フェアリーテイルは漫画を全巻読んでいまして、それこそ魔法の参考にさせて頂いていたりしています。 (2021年1月2日 21時) (レス) id: 012def0b6c (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - 初コメです! もしかしてフェアリーテイル知っているのですか? (2021年1月2日 7時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - バリバヒさん、ありがとうございます!頑張って書いていきます! (2019年12月6日 18時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
バリバヒ - 続き期待してます、すごい壮大で美しい物語ですね (2019年12月6日 16時) (レス) id: dc5f1fb27a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜月ルナ | 作成日時:2019年12月1日 9時

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