第28話 貴方にならば ページ30
ﾄﾝﾄﾝ·ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「....はぁ！？」
ﾄﾝﾄﾝ「お前何言っとるんや！？」
流石に驚きを隠せずトン氏と共に声をあげる
ﾕｳｷ「俺は貴方に救われて貴方達に救われてここにいます、言ったでしょう？何だってするって...」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「それは、そうだが...」
ﾄﾝﾄﾝ「ｯ、お前....」
焦るトントンの横で笑いながらユウキの濁った血の色の瞳が俺の瞳を覗き込むように見る
ﾕｳｷ「それに...俺には、こういうことしか、思い付かないし、出来ないんです...」
俺はあたふたするトン氏と目で意思疏通をする
ﾄﾝﾄﾝ「....飲み過ぎたらアカンで」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「わかっとる...」
トン氏は部屋をそっと出ていく
ﾕｳｷ「...！」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「お前、本当にいいんだな？」
再度、問う
ﾕｳｷ「ふふっ、なんか童話のヒロインになった気分ですね、ドキドキします」
今は狼というより悪魔の彼は
一切怖がらずそんな無邪気な事をいう
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「はぁ...こっちに来い」
ユウキを膝に乗せて、首に顔を埋める
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「いいんだな？」
ﾕｳｷ「何回聞くんです？そんなに不安なんですか？俺を殺してしまうかもしれないから？」
図星である、思わず黙る
ﾕｳｷ「俺はそんなことしない貴方だから、自分からこんなこと言ってるんですよ」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「だが貰ってしまえば、俺はお前に何も返す事が出来んゾ...たぶん」
こういうのには対価があった方が良いだろう？
ﾕｳｷ「そうですねぇ、じゃあ変わりに、俺の、所有権を上書きしてください」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「へ？」
ﾕｳｷ「俺のフルネームは......」
耳元で囁かれた名前は
月の似合うユウキにぴったりだった
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「あぁ、良いだろう、今からお前は俺の、俺達のものだからな？絶対に、俺は、俺達はしつこく離れないゾ」
顔を上げてニタリと笑ってやれば
一瞬驚いた悪魔、いや...灰色狼は
心底嬉しそうに顔を赤らめて笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜月ルナ(プロフ) - ありがとぉ〜//// (2019年10月21日 22時) (
レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
林檎ちゃん(プロフ) - ルナちゃんの趣味が良すぎる… (2019年10月21日 20時) (レス) id: b93d197596 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - ありがとう、当初は髪長くてもうちょい女っぽさあったけど、もうなんか完全に私の趣味好みに走った容姿になっちゃったw (2019年10月20日 19時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
林檎ちゃん(プロフ) - んん〜…好きです…ユウキ君の容姿も好きです… (2019年10月20日 18時) (レス) id: b93d197596 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - 許可降りたんですが何故か反映されずに映らなかったんで、リンクを張りました。ご指摘ありがとうございました！ (2019年10月20日 12時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月ルナ | 作成日時：2019年10月18日 22時
