小瀧と重岡。

小瀧と重岡とブレスレット。1 ページ16

橙



ぶすっ



俺の腕に絡みつきながら、漫画やったらそんな効果音が聞こえてきそうなくらいぶすくれてるしげ。



橙「 しげ〜 」

赤「 …なに 」

橙「 そんな気になるんやったら話しかけに行ったらええやん 」

赤「 ……別に気にならんもん 」



元々出てた下唇をさらに出してぷいっと横を向くしげ。それでも俺から離れんのは寂しいからなんかな。俺は小さくため息をついてしげがこうなった原因の方向を見る。



『 あははっ、小瀧さんって面白いんですね！ 』

桃「 ええ…？別に普通のこと言うてるだけやと思いますけどね 」



そこには楽しげに話してる望と最近入ってきた新人メイクさんの女の子。あの女の子は明らかに望に好意持ってるんやろなぁってバリバリわかるしボディタッチもすごい。



望はうちのグループきっての男前なんやけどしげを溺愛するあまりか周りからの行為に少しだけ疎い。だからあの女の子が自分を狙ってるなんて思ってもないんやろ。



赤「 ……もういい、しらんもん 」



ちらりと2人の方向を見たしげはさらにぶすくれて、俺から離れてソファに座ってウトウトしてる流星の上に乗っかった。



青「 …ぅわ、なんやねんお前 」

赤「 ………しらんし 」

青「 はあ？そんなくっつきたいんやったら望の方行けや 」

赤「 ……… 」

青「 ？……あぁ、なるほどね 」



望の話題を出した途端静かになるしげに疑問を抱いたのか、流星は望の方をみて納得したように頷いた。そのまま軽くしげの頭をぽんぽんと撫でた。



青「 なんや、望取られて寂しいんか 」

赤「 …そんなんちゃうもん 」

青「 ……しょうがないから俺の膝の上貸したるわ 」

赤「 …流星 」

青「 ん？ 」

赤「 流星の膝硬いから嫌や 」

青「 ……しばくぞこら 」

赤「 …くふふ 」



なんて憎まれ口を叩きながらも流星はしげのされるがままになってるししげも少し機嫌が良くなったのかしげちゃんスマイルを見せてくれた。



…まあ、



『 えー！小瀧さんすごいですね！ 』

桃「 そうっすか？ 」



2人の声が聞こえた瞬間また不機嫌しげちゃんに戻ってたけど。



.

気がついたらしげちゃんカラー！

本当にありがとうございます( ; ; )

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