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いつも神経を張り詰めさせていなければならない気がして、人が多い場所は苦手だ。
人酔いしたようで、夜風に当たろうと開け放たれたベランダへと向かう。
バロック調の手摺にもたれかかって空を仰ぐ。夏も盛りの今日この頃は夜でも風が生ぬるかったが、星はどの季節よりも美しく見える。
「A」
呼ばれた方へ顔を向けると、例の従兄弟がグラスを片手に立っていた。
「どこに行ったのかと思って心配したよ」
曖昧に返事をすると、何の遠慮もなしに私の隣へとやってきた。パーソナルスペースって、ご存知ないのかしら。
「今夜は良いパーティーだね。久しぶりに君に会えたし」
「ご卒業されたそうですね、ボーバトンは良い所だといつも母上から聞かされておりますわ」
「あぁ、とても素晴らしい学校だったよ。だからこそ、未だに君がホグワーツに行ったことが悔やまれる」
明らかに熱っぽい視線を送られて、全身が思わず粟立つ。
というか、此奴は12歳を口説いて一体何が楽しいのか。
ボーバトンは美を象徴するようなところがあって、生徒は皆妖精のように見目麗しい。私なんかよりもよっぽど綺麗で興味を惹かれる同級生は山ほど居るはずなのに。
「A、君は叔母様の言う通り、ボーバトンへ来るべきだったんだよ」
「ホグワーツは世界一の魔法学校だと通って分かりましたわ。最高の教育を受けられますし、何より良い友人が沢山出来ましたの」
言い方にカチンときて、矢継ぎ早に返した。どうしてこうもボーバトン生というのは、母校以上に良い所はないと確信しているのだろうか。
「友人…？それは男もいるのかい？」
「えぇ、もちろん___」
どうしてそんな当たり前のことを聞くのだろうか、と思った時、突然彼がグラスを取り落とした。
「お召し物が…」
「だから嫌だったんだ」
「え？」
ワインが飛び散って薄いグレーのタキシードに派手に染みを作ってしまっている。何か拭くものを、と室内へ戻ろうとした腕を思い切り掴まれた。
「君は僕がどれだけ距離を縮めようとしても、いつもうまくかわして逃げようとするよね？だから…仲良くなれないならせめて目の届く所に置いて縛ってやろうとしたのに」
「…離して！」
「A、君は僕の物なのに！どうして分かってくれないんだ？」
声を出そうにも口は塞がれ、振りほどこうにも今は杖を持っていない。そのままいとも簡単に地面へと組み敷かれてしまう。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
