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「これは、これは、これは___アーサー・ウィーズリー」
「ルシウス」
いつの間にそこにいたのか、ルシウス・マルフォイが息子の肩に手を置き、親子そっくりの薄ら笑いを浮かべて立っていた。
ウィーズリー氏は苦々しげに、そっけない挨拶を送った。
「お役所はお忙しいらしいですな。あれだけ何回も抜き打ち調査を…残業代は当然払ってもらっているのでしょうな？」
そう言うと、ジニーの大鍋を覗き込んだ。しかし、そこにあるのは私があげた新品同然の教科書に、ハリーから譲り受けた豪華なロックハートの本だけだ。
思った通りいかなかったと見えたルシウスは、その中から変身術入門を取り出し、鼻を鳴らして言った。
「フリント…あぁ、なるほど。お古のようですな？なんと、役所が満足に給料も支払わないのでは、わざわざ魔法使いの面汚しになる甲斐がないですねぇ？」
「マルフォイ__魔法使いの面汚しがどういう意味かについて、私たちは意見が違うようだが」
「さようですな」
先程の私とマルフォイ同様、2人は無言で睨み合っている。ウィーズリー氏の顔はロンやジニーにも増して真っ赤だ。
ルシウスの目線が、ふと端の方でことの成り行きを伺う、ハーマイオニーの両親へと移った。
「ウィーズリー、こんな連中と付き合っているようでは…君の家族はもう落ちるところまで落ちたと思っていたんですがねぇ__」
「そんな言い方、あんまりだわ！」
「黙れ、フリント。父上は事実を言ったまでだ。君こそ純血の誇りは一体どこへやったんだ？」
ジニーの大鍋が宙を飛び、ドサッと金属の落ちる音がした。ウィーズリー氏はルシウスへと飛びかかり、思い切りその背中を本棚へ叩きつけた。
「やっつけろ、パパ！」
「アーサー、ダメ、やめて！」
フレッドがそれに気持ちの良い歓声を上げたのも束の間、モリーさんが悲痛に叫んだ。
騒ぎを聞き付けた店員が2人を止めに入るが、取っ組み合いの決着はつかない。
「やめんかい、おっさんたち、やめんかい__」
ハグリッドが本の山を掻き分けながら、ひときわ大きな声でそれを仲裁した。いとも簡単にルシウス達を引き剥がす。分厚い物で殴られたと見えるルシウスは、ジニーに変身術の本を突き出した。
「ほら、チビ…君の本だ。せいぜい爪弾きのお仲間と仲良くやることだ__」
ハグリッドの手を振りほどくと、息子を連れて書店を出ていった。その後、お通夜のような雰囲気で隠れ穴まで戻ったことは言うまでもない。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
