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ちょっとしたざわめきが観衆に広がり、ばっと列が割れた。そして列に飛び込んできたロックハートはハリーの腕を引っつかみ、面前に引き出した。
「ハリー、にっこり笑って！一緒に写れば、君と私とで一面大見出しですよ」
カメラマンがとてつもない回数のシャッターをきった。おかげで辺りは煙臭く、暑さに頬が火照った。
「ハリーが可哀想だ」
「同感よ」
さっさと注目から逃れようとするハリーの腕を、ロックハートはがっちりと更に強く掴み、自分の側から離すまいとした。
「みなさん、なんと記念すべき瞬間でしょう！私がここしばらく伏せていたこと発表するのに、これほど素晴らしい瞬間はまたとありますまい！」
それからロックハートはハリーに自叙伝の全てを無料で与えるといい、もったいぶった後で彼が空席の闇の魔術に対する防衛術の席につくことを発表した。
ハーマイオニー、モリーさんを初めとした魔女たちが歓声を上げた。
「これあげる。僕のは自分で買うから____」
その渦をなんとか切り抜けてきたハリーが、私たちのいる方へ自叙伝の重さによろけながら、よたよたと戻ってきた。
側に立っていた大鍋を抱えるジニーにそれらを渡すと、ハリーはふらふらと壁に寄りかかった。
「いい気分だっただろうねぇ、ポッター？」
「……マルフォイ」
ハリーが気だるげに頭をもたげた先には、マルフォイがいつもの嘲笑と共に立っていた。
「有名人のハリー・ポッター。ちょっと書店に行くのでさえ、一面大見出し記事かい？」
「ほっといてよ！ハリーが望んだことじゃないわ」
「ポッター、ガールフレンドが出来たじゃないか！」
ジニーがこちらもびっくりするような大声で、マルフォイの嘲りを一蹴したのも束の間、今度はそれを逆手にとって更にそれに追い討ちをかけた。
「助けて貰っておいてなんだけど…マルフォイ、私、貴方に失望したくないわ。これ以上ハリーを茶化さないで」
「君に失望されたところで構うものか」
「いいえ、貴方はきっと困るわ。スリザリンのキャプテンは私のお兄様よ？お忘れかしら」
そこで彼の目付きが怯んだのを見た。私の言いたいことがわかったのだろう。競技用の箒を父親にねだっていた。そして私たちは今年から2年生だ。正式なクィディッチの選手になれる。
「何してるんだ？ここはひどいもんだ、早く外に出よう」
マルフォイと無言の睨み合いをしていると、ウィーズリー氏が間に割って入った。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
