荒むコレになんと名前を付けようか。 ページ29
「な、」
なんで、と言う言葉発することは出来なく、そのまま後方へと倒れる。
血の徒花が天井に咲き返り、赤く染める。
銃口から立ち上る白煙を無感情に眺め、目を細めて吐き棄てた。
「君達の事とっくに見捨ててたんだけどなんで気付かないかなぁ」
動かない彼_______________隊長へ。
引き金を引く瞬間、咄嗟に向きを変え隊長へと狙いを変更させたのだ。
私を信用しているからこうなるんだよ、と呟くが、もう届くことは無いだろう。
ふと、私の背後でグルッペンが大きく息を吐いた。
顔を伺えば、綺麗な汗を浮かばせながら安堵の表情。
「……良かった。お前がもしr国に肩入れしていたままなら本当に死んでいた。
素晴らしい手腕だった。礼を言うゾ。」
そして微笑するグルッペンに私はそのまま用済みの銃を床に捨て、
つかつかと彼の元へと歩み寄る。
「?どうし、ｯ!!、!」
グルッペンのネクタイを問答無用で掴み、机まで押し付けると
両手で思い切り机に押し倒した。
いつもデスクワークばかりで鍛えていないだろう細身のグルッペンが、
ゾムを組伏せた私に力で勝てる訳が無かった。
私に押し倒され、驚いたように赤い瞳を瞠目させていたが、
やがて薄く細めた。
「どうした?_______…………そんな顔で俺を押し倒して、殺す気か?」
倒れた拍子で乱れたブロンドの髪の毛を気にする事はせず、
ただ押し付けられている力に苦し気に笑う。
そんなグルッペンに、私はどういう顔をしている?
自分でも判らない位、胸の中に爆発しそうな程悲しみと怒りが混ざった様な、
複雑な灰色の感情が渦巻いていた。
______きっと、私は怒りに近い表情を浮かべている。
「………殺さない。そういうつもりじゃない。
ただ、怒ってる。多分ね」
何とか声を絞り出す。
いつも通りを装った声色が、
少し震えてしまった。
それは怒りか悲しみか分からない、
この灰色の化け物のせいだろう
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竹の粉 - 私は作者さんのお好きにしていただければいいと思います。続編と新作、どちらでも構いません！！お待ちしております！！ (2020年8月17日 23時) (
レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
ココ - う、打ち切りですか。作者さんが無理だと思うなら仕方ないですが追いかけて追いかけて続きを待ってたので出来れば続けてほしいです。 (2020年8月15日 6時) (レス) id: ec11dc607a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 「ぐう有能」この作品が通知欄に載るたび、私はいつもワクワクしていました。打ち切りなら仕方ありません。作者さんの次回作に期待に期待を重ねてお待ちしております。 (2020年8月14日 16時) (レス) id: e42f9d0a03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうふ@ヤバいやつ(プロフ) - 正直、この続編も見たいんだけど打ち切りなら仕方ないかな…でも！！次の新作すっっっごく楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 501e08bd16 (このIDを非表示/違反報告)
鷺宮雪沙(プロフ) - 新作を出されるようなら、是非とも拝見したいです！！！元々の主さんの文章力もとても高いのに、それがさらに進化とは…！1ファンとして、早計ながらとても楽しみに思っています！！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 50f55da2bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨菜 | 作成日時：2018年12月17日 19時
