もしもの話をするのはやめにしよう (ページ23)

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ねぇ、もしもさ？

あのとき私が折れてなかったら？

じゃあ、もしも

あのとき俺が伝えてなかったら？

よく何事にもタイミングが重要だって
色んな偉い人が言ってて

初めて聞いたときはんなこと言われても

タイミングなんてばっちり掴める方が少ないし

成功者だけが言えるって思ってた

色んなタイミングを逃して、
掴もうとしてやっぱりやめて、
2人してたくさん道草食ってきたけど

HC「まぁ多少強引でも掴めるっちゃ掴めるんだよ」

「一理ある」

タイミングが全てだったとしても

いっその事それを無視してしまえば
案外掴みたいものは掴めてしまう

「じゃあね、もしも私が
ジェノくんとのこと言ってなかったら？」

HC「見つかった瞬間終わりますね、貴方が」

私に背を向けているドンヒョクの顔が
想像しなくてもわかった、不機嫌だ

「次ね？もしも、」

HC「もういいよ、早く」

「待ってよ、全部の可能性の話して、
それでも結果ドンヒョクといてるのか確認しなきゃ」

HC「何がどうなってても、俺はお前のこと
諦められないし離せないしそうするつもりもない！」

はい！これで終わり！

って振り向いちゃったドンヒョクさん

「女の子にとって結婚は最大の決断なんだって、」

HC「俺だってAから離れない最大の誓いなんだけど？」

振り向いたドンヒョクがまだしちゃダメなのに、
まだみんなにお披露目してないのに、

歩いていく扉が開く前に
人生で最大のおめかしをした私に口付けする

HC「もしもの話はもうやめて」

「…やめます…」

あぁ幸せでどうにかなりそうだ