もしもの話をするのはやめにしよう (ページ12)

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「うん、着いたよ。ありがとう」

玄関で靴を脱いでると騒がしく開くリビングの扉

焦った表情でコートも着ずに手に持ったドンヒョクが
そのまま私の方に向かってくる、

「あ、ジェノくんおやすみ」

電話を切って多分今から怒られるんだろうなぁって
覚悟を決める。だって激おこなんだもんドンヒョクさん

HC「こんな時間に1人で外出て何してた」

「散歩です、寒いでしょ？一旦中入ろ？」

HC「おセンチになって1人で散歩して、
そのお相手は一緒にいる俺じゃなくてジェノくん」

「ねぇ、裸足だよドンヒョク、床冷たい」

腕を組んで玄関スペースまで降りてくる。
さっきまで踏んできた雪が所々に散らばってて
裸足のドンヒョクの足にまでつきそう

HC「ねぇ、ジェノくんの好きは受け止めて、
俺の好きを無視して逃げる理由は？」

「逃げてな、」

HC「どんだけ触ってもどんだけ伝えても
なーんにも答えなかったじゃん、逃げてないは違うでしょ」

壁に追いやっていわゆる壁ドン状態

片方の手で私の冷えきった手を握ってくる

HC「伝わんない？もっと違う方法でじゃないと
悪い子のAちゃんはわかんないのかな？」

「ねぇ、待ってドンヒョク、」

HC「死ぬほど待った。もう聞かない」

私の膝裏を抱えて寝室まで直行するドンヒョク

待ってほしいの、まだ私ちゃんと伝えてないでしょ

違うよ、ドンヒョク

さっきまで激おこだったくせに、
今だって怖い顔してるくせに、

ベットに私を下ろすのは丁寧で優しくて

ドンヒョク、好きって伝えさせて、

そんな気持ちを込めて私からキスした