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降谷side
「四日間」
「え？」
顔を伏せたまま、コナンくんは言い放った。
その声はどこか震えてて、泣きそうなの？なんて言えないけど。
「安室さんが意識を取り戻さなかった日数だよ。これでも断然少ない方だけどさ」
コナンくんは呆れたように笑ってから、顔を上げた。
その顔をよく見てみると、小学一年にしては疲れた顔をしていて。
心配、してくれたんだなぁ…と。
「この四日間、Aさんがずっと寄り添ってたんだよ」
「……そう」
「私の不注意でもあるからって。たまに安室さんの手を握ったりして、心配そうに見つめては泣きそうになって、頭を振って。…よっぽど安室さんのことが大切なんだよ」
「…誰であっても、あいつはそうす」
「Aさんがね」
そうするさ、と言い切る前にコナンくんが食い気味に俺の言葉を遮った。
そんなコナンくんをみて、思わず目をぱちくりさせる。
「言ってたんだ、この前。私にアイツは勿体ない、って。
僕それ聞いて思ったんだけどね、安室さんとAさんってすごくすれ違ってるなって」
俺は瞬いていた目を見開き、そうなんだ、と零す。
あいつが、そんなことを。
「大丈夫だよ、安室さん」
「…なにが？」
「そんなに、恐れなくて」
何に、なんて聞かずともわかる。
いつも俺は逃げていた。前を向いて走っているはずなのに、アイツに向けたこの感情に関することからは逃げていた。
今の関係を壊したくないから、もう一歩踏み出せなかった臆病者は誰だ。もちろん俺だ。
俺がお前に伝える告白は、心地よい今の関係を壊してしまうかもしれないけど、俺は決めたよ。
例え拒まれる未来があったとしても、俺は、言う。
死んでから後悔なんて、したくない。
「ありがとう」
俺はコナンくんに柔らかく笑い、お礼を述べた。
コナンくんはいいんだよ、と言い子供らしい笑顔をうかべる。
その後、蘭さんや園子さん、毛利さん。
少年探偵団の皆や阿笠博士、梓さんも店長もお見舞いにやってきた。
風見やほかの公安の人たちも一般人の時間帯とずらしてお見舞い来てくれたんだが、風見が動けない俺をいいことに静かに説教をたれこんできた。
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こたきんぐ(プロフ) - ありばばさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！泣いてくれたんですね…少しでも心動かせたみたいでマジで嬉しいです！番外編の方もし未読でしたら、お暇の時にぜひ！ (2022年8月12日 20時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ありばば - 良作をありがとうございます…！本当好きです、マジで、マジで！！一時はどうなるかとハラハラハラハラしてました泣きました。もっかい見ます (2022年8月11日 11時) (レス) @page47 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ＼(^o^)／さん» もったいないお言葉です…。ありがとうございます！笑 (2022年1月23日 2時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
＼(^o^)／ - 神作品とはこのこと、、、!!!679を680にしてやったぜ！ (2022年1月19日 23時) (レス) @page47 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 眠夢_さん» ええありがとうございますー！！笑笑 その水拭いて差し上げたい…( ˘ω˘ ) 少しでも心動かせたようでよかったです笑笑 (2021年10月4日 15時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年4月5日 11時
