８億当てたって、私は変わらない。【名探偵コナン】

２２２億 ページ35

Aside


ざっと、今回の事件を説明させてらおう。


犯人は蟻貝隼人さん。今いる広場の近くの病院で働いている外科医。
そしてBOMBと4年前から繋がっている人だ。『antshell』、日本語に直すと『蟻貝』と読めるあら簡単。


蟻貝さんは予想だがポアロで働いている私を見つけ、私の第二の家までストーカーする。そして私の鍵穴にはなにか粘土のようなものがあったと言うので、それを使い合鍵を作った。
お隣さんの鍵も、だ。

その後私がコンビニに行った時、あの事件当日のことだけど、犯人は買い物袋を持つことに精一杯だった私から、スマホを盗み隠す。

その間に、靴にダンボールを括りつけて、指紋をつけないように手袋をはめ、作った合鍵を使い私の部屋に入る。
私の部屋に入ったら、殺した後に血のついた刃物を捨てるために、と言っても殺しに使った刃物ではないけれどそれを置いていくために窓を開ける。

次はいよいよ殺人へ。


医者である蟻貝さんは、自身が使っていたメスを使い、殺人を侵した。
証拠に、病院からはメスが1本無くなっていたと言う。

腹をかっさばき、内蔵をとり、ビニールの中に入れてリュックに詰める。
そして窓から逃げるわけだが、窓に仕掛けを行い鍵を閉めてそのまま裏にあるマンホールを、組織から流してもらったマンホール開けを使い下水道を使って逃げたって訳だ。

その際、下水道に使ったダンボールを捨てた訳だが、甘かった。証拠として取り上げられた。

あと、返り血を浴びた服を内蔵が入ったリュックに詰め込み、内蔵といっしょにそれらの証拠はBOMBに渡す。

この話は降谷がBOMBから引き出してくれた情報だ。


あと、このBOMBの幹部が捕まったことで、黒の組織を壊滅させる情報があと少しで集まるらしい。





「言い逃れは出来ませんよ、蟻貝さん」

「くっ」




毛利さんの声に、蟻貝さんは一歩後ろに下がる。

あぁ、これでこの人に殺される人はいなくなるんだ。


もういなくなった人は戻ってこないけれど。




「蟻貝さんは、」



ずっと大人しく黙っていた私がいきなり口を開いたもんで、私にみんなの視線が集まる。

こんな状況、前にあったことがある気がするけれどそんなこと気にせず言葉を続ける。




「なんで人を殺せるの？」


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