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Aside
「はいはい」
『今周りに誰がいる?』
「え、哀ちゃんとコナンくんと、博士と…沖矢さん」
『……っはあ。そうか、じゃあ少し離れろ』
私は、三人に一度自分が部屋を出ることを言ってから、行動に移した。
そして降谷に周りに人がいないことを伝え、話を聞く体制に入る。
まあ皆から離したのは、自分の話し声が聞かれたらまずいかもだし、沖矢さんがいるから嫌だったんだろうね。
『BOMB、は黒の組織と最近深く関わりがあってな。何年か前から派手に海外で勢力をあげてる組織だ。その組織が日本にも手を伸ばしていただと?』
「らしいよ。降谷はBOMBについて詳しい?」
『まあ、多少は。…今警察がとある怪しい病院の方にアリバイを聞きに行っている。お前が送ってくれる材料とこっちで集まってる証拠を合わせれば、きっともうすぐ犯人が分かるはずだ』
「え、そんな進んでるの?」
『フッ、忙しい中、みんなが協力してくれているもんでな』
その言葉を聞いて、風見さんや律ちゃん、恵子ちゃんだけじゃなく、お偉いさんの目を出し抜いてまで手伝ってくれている公安の仲間がいることが分かった。
これは、皆に高い肉を奢らなきゃな。
『一週間後あたりに、容疑者何人か呼び出すんじゃないか?』
「ほんとに進みすぎじゃない?」
『まあな、BOMBと関係があるなら早いさ。…正直、そこから黒の組織の壊滅も狙えるかもしれない。…BOMBの情報を誰かがハッキング成功させたんだろう?』
「はは、うん」
『…そうか。
…安心しろ、お前が思っているよりも早く事件が片付いている。目暮警部達がコナンくんから聞いた通りに現場近くにある下水道を調べると、血のついた足の形を型どったダンボールが出てきたらしい。そのダンボールには足跡が着いていてな、きっと現場に足跡を残さないように使ったダンボールだ』
「ほんと、色々進んでるんだ」
降谷はあぁ、と優しい声で答えた。
困難なはずのこの事件。
なんだかあっさり終わってしまうような。
自分があんなに悩んで、親を殺した犯人かもしれないと燃えて、一生懸命推理してみたけれど。
私だけではやっぱり解決できないものだった。
たくさんの人の力を貸してもらい、ここまで犯人の証拠がでてきた。
でも、なんだかここまであっさりしていると
嫌な予感がするのは、私だけだろうか。
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こたきんぐ(プロフ) - ありばばさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます!!泣いてくれたんですね…少しでも心動かせたみたいでマジで嬉しいです!番外編の方もし未読でしたら、お暇の時にぜひ! (2022年8月12日 20時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ありばば - 良作をありがとうございます…!本当好きです、マジで、マジで!!一時はどうなるかとハラハラハラハラしてました泣きました。もっかい見ます (2022年8月11日 11時) (レス) @page47 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - \(^o^)/さん» もったいないお言葉です…。ありがとうございます!笑 (2022年1月23日 2時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
\(^o^)/ - 神作品とはこのこと、、、!!!679を680にしてやったぜ! (2022年1月19日 23時) (レス) @page47 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 眠夢_さん» ええありがとうございますー!!笑笑 その水拭いて差し上げたい…( ˘ω˘ ) 少しでも心動かせたようでよかったです笑笑 (2021年10月4日 15時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2019年4月5日 11時