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Aside
そこで数分間固まっていたが、腹が減っては戦はできんというだろう?
ということで私はラップがかけられたサンドウィッチに手をかけた。
「毒、は…幾らなんでも盛ってないよね…?」
恐る恐る口にして、ゆっくりと噛み締める。
あらやだ美味しい。いつもポアロで食べてるサンドウィッチだ、うんま。
私はパクパクとそれを食べ終えて、外に出かける準備をする。
今から、ポアロに行くのだ。
何自分から危険な道に行ってんだってなるでしょうけど、いろいろお世話になったのにそれガン無視して生きていくって、どれだけ失礼なのでしょうか。
私は、借りをアダで返すのは、しょうに合ってない。
そうと決まれば、トートバッグに実家から送ってきた『さつまいもサブレ』というお菓子をいれて、ここから歩いて五分のポアロへ出発だ。
私の家は地味にポアロから近い。と言っても、裏路地を通ればの話なんだけど。
普通に行けば、十五分かかる。いやほんと、マジで。
カランカランと鐘を鳴らして、私は恐る恐るポアロの中に入る。
入ると梓さんが笑顔で出迎えてくれた。
「あ!Aさん、おはようございます!今日はモーニングを食べに来たんですか?」
「梓さん…、いや、…コーヒーください。いつもの」
「…?はい、かしこまりました」
はは、と乾いた笑いを零しながら、空いているカウンター席へ座る。
安室さんは、今はいない。
ついでに言うと今は十時ね、そしてお客さんは私だけ。
「どうぞー、お待ちどうさま」
「ありがとうございます。…そのー、安室さんって今日は来てないんですか?」
「…Aさんまで、安室さん狙いですか!?」
ひえぇっ、と梓さんは頭を抱える。
え、なになに。なんで梓さんが頭抱えるの、私が抱えてやりたいよくそぉお…。
「いやぁ、そういう訳じゃないんですけどね…?…来てないなら」
いいです、そう言葉を続けようとしたら、奥から出てきた恐怖の元凶。
あらあら、やっぱり輝いてますね笑顔。
しかしその笑顔こそが、今は恐ろしく見える。
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こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» こちらにもコメントありがとうございます…!完結はしようとおもっていますので、、、申し訳ないです… (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まいさん» ありがとうございます!更新ゆっくりになりますが、がんばりますっっ! (2020年2月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き気になります!これからも更新頑張ってください^_^ 楽しみにしてます(^^) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - わさびさん» だぁありがとうございますっ!!まじですかw奇跡ですねwちょくちょく頑張ります! (2019年5月22日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年4月24日 21時