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「特に行くところは決まってないけど…。コナン君達こそどこか行くの？」
「もう帰ろうかなーって。博士たちは先に行っちゃって、僕たちはトイレに行ってたんだ」
ニコニコと笑顔を浮かべるコナン君の隣で、いつもと変わらない顔で笑みを浮かべている沖矢さん。
それを睨む…いやもう戻ったけれど、安室さん。二人を交互に見て、首を傾げる。
彼は沖矢さんのことが嫌い？なんでだろ。個人的に嫌いなのか、その、警察として嫌いなのか。警察として嫌いってなんだ。
「あ、Aさん、糸くずが」
沖矢さんの手が私の肩に伸びる。その手を素早く安室さんが叩き落とし、その場には沈黙が流れた。実際には周りが騒がしかったけれど、この場はどうも氷河期である。
「糸くずは僕が取りますので」
「…安室さん？」
「……そうですか」
困惑し笑みを引きつらせるコナン君。手をはたかれた沖矢さんは、はたかれた手を逆の手でさすっていた。
あぁ…可哀そうだ、と他人事に考えてしまう私を許してほしい。
「そうだAさん、私と少し話ま」
「せん。僕と帰ります」
何故か私との会話を試みる沖矢さんの言葉を安室さんはすぱんっ、と切る。
もうコイツをどうにかしてくれとコナン君に助けを認めるものの、苦笑いしか返ってこない。
コナン君に何も事情を話していないけど、なんとなくわかってるんだろう。
私が安室さんに苦労してるって。
そんな時、安室さんの携帯からバイブ音が聞こえ、安室さんは何とも言えないような顔をして少し電話に出てきますとその場を離れる。
その際沖矢さんを睨むことを忘れていなかった。
「Aさんったら、安室さんに、その、愛されてるんだね？」
「一時の迷いだよ。…あーいう人が、私みたいな一般人のこと本気で好きなわけないし」
「……一般人って、まるで安室さんが一般人じゃないみたいに言うね」
コナン君が私を怪しむ目で見るもんだから、どうにか笑って流す。
「安室さんってかっこいいじゃん。モデルさんとか、女優さんとかそーゆー人とがお似合いだなって」
「…そうかな。そんなことも」
「ないだろう」
コナン君の言葉を遮って、いつもの少し口調が違う沖矢さんが言葉の続きを言う。
私が知る限り、安室さんは公安…エリートというものだ。それがただのゲームプログラマーの私を本気に恋愛するわけが。
ない、と、言い切ってしまうと。
「……わたし」
なんでだ。
なんでだろ、少し、虚しくなった。
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こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» こちらにもコメントありがとうございます…！完結はしようとおもっていますので、、、申し訳ないです… (2021年8月28日 12時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます！すごく面白かったです！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！更新ゆっくりになりますが、がんばりますっっ！ (2020年2月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - めっちゃ面白いです！！続き気になります！これからも更新頑張ってください^_^ 楽しみにしてます(^^) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - わさびさん» だぁありがとうございますっ！！まじですかw奇跡ですねwちょくちょく頑張ります！ (2019年5月22日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年4月24日 21時
