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結城は車をわざわざ駐車スペースに停めてくれた。
"凄い、ですね。"
「ね、いつも車から見てたけど近くで見たら想像以上だった！」
夜になり一際冷えた外は、吐く息がすぐに白くなる。
車内では少し眠そうに見えた結城の瞳に、キラキラとイルミネーションの灯りが反射する。
"去年とか来てないんですか？"
「去年はインフルで死んでました笑」
"あぁ……笑。もしかして、僕に彼女が居たとしたら取材って"
「普通にあそこで右折して終わってましたね。」
"危な。良かった、のか？"
「さぁ笑」
なかなかこの二人の息も合ってきた。
この日は聖なる夜、Xmasイブ。
当たり前だが、見渡す限り辺りはカップルばかり。
ビデオカメラを構える我々は些か、いや大分浮いている。
当の結城は、というと周りの甘い空気を気にする様子なくマイペースにスマホのカメラを構えていた。
"あ、やばい。"
「ん？」
"バッテリー切れる。"
「それは助けられない。」
取材カメラが赤く点滅し始める。
"すいません、車にバッテリー系全部置いてきちゃったので取ってきても良いですか？"
「はい、鍵。」
無事にバッテリーの交換を終え、一人待つ結城の元へと急ぐ取材スタッフ。
"ハァハァ…あれ、誰かと電話してる…"
隠れる意図はないが、電話の邪魔にならない様細心の注意を払って彼女に近づく。
「うん、そっちは？え、決まったの？
凄いじゃん！また忙しくなるねぇ笑。
体調崩さない様に気をつけるんだよ？
ちゃんと靴下履いて、うん笑。
うん……ん？キャッチ……？
いや別に気にしな……うん…ごめん、また連絡する。あ、ちょっと待って！
Merry Christmas. おやすみなさい。
あ、おはようか笑。うん、行ってらっしゃい。」
(テロップ)きちんと所属チームの広報の方に確認を取った上、許可を頂いたので放送しています。
言葉通り、キャッチが入っていた様だ。
スマホを一度耳から離した彼女は画面を確認すると、我々に気付かないまま再びスマホを耳に当てた。
「はいもしもし……うん、お疲れ様。
今？今はルバーノ聖堂の近くでイルミネーション見てるけど、なんかあった？
え？流石に一人では来ないよ笑。
誰とって麻生さ、ん……声大きいよ。
誰って…前話した密着のスタッフさん、うん。
思い出した？笑
パーティはもう終わったの？うん、うん…楽しかった？そっか、良かったね。
で、終わって走ってたと…頑張るね、偉い偉い。
どした？…なんかあった？」
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#M(プロフ) - 初めまして。楽しく拝見させていただいてます。是非、2以降のパスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。 (4月29日 19時) (
レス) id: f9e2a1b66a (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - はじめまして。楽しく素敵な作品で一気読みしました。続きが気になるので、よろしければパスワードを教えていただきたいです。 (4月6日 7時) (レス) @page50 id: 3e6db03f03 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - 初めまして。とても惹かれる作品で一気読みしてしまいました！！！もし可能でしたら、続きのパスワードを教えていただきたく思います！お待ちしております。 (3月24日 23時) (レス) id: 4ab3d6e2fc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品で楽しく読まていただいております。続きが気になるのでよろしければ、パスワードを教えていただきたいです！よろしくお願いいたします。 (1月14日 13時) (レス) id: 0f292486a4 (このIDを非表示/違反報告)
flover(プロフ) - 初めまして。とても楽しく作品を読ませていただいております。何度か読み返しており、続きが気になりました。もし宜しければ、パスワードをお教えいただけないでしょうか？よろしくお願いいたします。 (1月3日 19時) (レス) id: aeaa3e44b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎鉄
| 作成日時：2019年10月27日 16時
