Manager Tiger4

#43　Matsuku HBD side Matsukura ページ30

.



松倉side




今日は虎者が２公演ある日。

体力的にキツいけど、ちゃかを筆頭に
メンバー全員が雰囲気を良くしようと
してるおかげで、毎日もっといい公演を
目指して頑張れている。

それもこれも、Aが誰より早く動いて
自分から行動した結果だと思う。

Aが動いて、スタッフさんたちもそれに
乗ってくれて、俺らもつられて笑顔になる。

笑顔の連鎖が繋がっていって、毎日楽しい。


そしてなんと、今日は俺の誕生日だから、
公演中もちょくちょくみんなが
アドリブで祝ってくれる。




宮「お疲れさまでした！」


一同「「お疲れさまでしたー！！」」




舞台が終わり、演者のみなさんや
スタッフさんに挨拶にまわり、そこでも
お祝いの言葉やプレゼントをもらって、
温かい気持ちになる。




「みなさんお疲れさまでした！移動も準備も
スムーズになって、お芝居もショータイムも
精度が上がってて素晴らしかったです！」




満面の笑みで拍手をくれるAは、
毎公演終わりに必ず、毎回良かったところを
教えてくれる。

みんな、これがあるからモチベーション高く
やれてるところもあると思う。




川「ありがとう〜！今日もハプニングなく
終われて良かった！」


元「俺夢ハリのときケイに
ウインクしたんだけど！」


倉「え、ごめんそれは気づかなかった」


元「おいい！！」


吉「Aもいつも細かいとこまで
見てくれてありがとな」


「いえいえ！さ、シャワー浴びてきてください」




Aに送り出され、みんなで
シャワー室へ向かう。




中「せとちゃんも普通にすごいよね、
忙しいんだから公演中休めばいいのに」


七「観れるときはいつも観てくれてるもんね」


宮「ありがたいよね。改善点も言ってくれるし」




みんなでシャワー中もそんな会話をしながら、
マネージャーのありがたみを感じた。




中「おれ先行ってるわー」




最初に浴び終わった海人が出て行って、
一番最後にシャワールームに入った俺を残して、
元太以外みんな先に行っちゃった。




倉「元太ごめんなー」


元「なんで？別に急ぐことないし、
ゆっくりでいーよ」




元太のこういう優しさがたまに嬉しくて、
心があたたまる。

今日は良い日だなあ、と思いながら
髪の毛を乾かして、シャワールームを出た。


ふたりで楽屋に戻る途中、元太が足を止めた。




倉「？ どした？腹痛い？」


元「目つむって片足立ちどれくらい
できるか勝負しよ！」







.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す