#41 Uminchu no Kekkon ページ22
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一同が京都に入った翌日は、朝からYouTubeの撮影を行っていた。
鴨川を歩いたり、名物を食べたりと、一同が舞台の疲れを忘れられるような楽しい内容であった。
京都めぐりのあと、スタッフの持ってきた企画をするため、京都市内のとあるスタジオに入ったメンバー。
準備があるためその一室で待つよう言われた一同は、各々自由に過ごし始めた。
宮「やっぱ京都いいねえ」
川「食べ物も美味しいしね」
吉「自然もいっぱいあるし来れて良かったなあ」
それぞれ話し始めるも、ひとりだけぼんやりと何もない所を見つめるメンバーが一人。
元「海人どうした?」
松田がそれに気づき、声を掛ける。
中「…いや、別に」
中村のテンションが低いのはいつものことであるが、今日はそれとは違うものを感じて、松田をはじめ全員が首をかしげる。
と、そこにノック音のあと、マネージャーである瀬戸が室内に入ってきた。
「スタジオの方から差し入れ貰いましたよ〜」
袋いっぱいに詰まった京都の甘味や菓子たちに、メンバーは盛り上がる。
が、ここでも中村は、次は瀬戸を見つめて何も言わなかった。
倉「ねえマジでどうしたの?」
松倉が聞くと、中村は口を開いた。
中「ちょっと聞いて欲しいんだけど」
これまでの様子の理由を聞かされるのだと思い、メンバーは菓子を手に取りつつ中村に注目する。
中「…俺、結婚しようと思ってて」
とんでもない爆弾発言に、一瞬室内の時が止まる。
一同「「ええええええええ!?!?!?」
元「はっちょっおま、まじ!?」
吉「えっ誰!?」
七「彼女いるなんて言ってなかったじゃん!」
川「ちょ、っと落ち着こう、海人、ちゃんと聞かせて?」
焦り慌てふためくメンバーをよそに、マネージャーは神妙な顔をして持ってきたペットボトルのお茶を配り、退室しようとした。
中「まって」
すると、中村が瀬戸を引き留める。
引き留められた瀬戸はぽかんとし、固まった。
中「きいてて」
いつになく真剣な表情の瀬戸に、宮近が自分の隣を叩き、座らせる。
おずおずと座った瀬戸の反対隣には川島が座り、瀬戸の外見からしても、まるでメンバーがひとり増えたかのような見た目だ。
中「その人はね、仕事に一生懸命で、俺の事もすっげーよく考えて支えてくれてるんだ。友達、親友みたいな関係に似てる。一緒にいると心地よくて、ふたりで幸せになりたいと思うんだ」
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エキゾチック幸助(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます!もっとみんなに頑張ってもらいたいですね… (2021年11月5日 19時) (レス) id: c19b7f2284 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 楽しく読まさせていただきました!!げんげんが積極的なの容易に想像つきますよね〜好きな子に攻める割に意識してもらえないっていう…(笑)げんげんに負けないようにみんな頑張れ!!(笑) (2021年10月14日 0時) (レス) id: 90724bbd28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年10月9日 14時