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#40 Hanabira ページ20

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東京での全公演が無事終わり、息つく暇も
なく京都に向けての準備に入った。

メンバーには束の間の休息を取ってもらい、
わたしはホテルとの最終チェック、長期間
京都に滞在する関係での事務所との
打ち合わせ、ケータリング、
舞台関係者との打ち合わせ。

毎日走り回り、ヘロヘロになったけれど、
無理をせず睡眠時間も食事も蔑ろにしてはいない。

うみくんさまさまだ。







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「……以上です。基本事務所スタッフと
所属タレントはここのホテルに滞在します。
わたしもいますので、何かあれば呼んでください」


元「京都だーー!!!」


吉「おいでやすーー!!」


倉「八つ橋―――!!」


七「宇治抹茶―――!!」


中「舞妓さーーん!!」


宮「うるさっ」


川「とりあえずホテル入ろうか」




メンバーにホテルでの注意事項諸々を
伝え終わると、元気良く叫び出したみなさん。

もはや慣れて来た。


チェックインは済ませてあるので、
キーを配り、それぞれの部屋へ向かってもらう。

わたしはみなさんの1個下の階。

自分の部屋に向かい、荷物を解いた。



コンコンコンとノック音が響き、返事をすると、




元「やっふぉ」




元太が入ってきた。




「どうしました?荷ほどき終わったの?」


元「終わった!から遊びに来た」




中に入り、きょろきょろと部屋を見渡す
元太を放置して、荷解きを進める。




元「……ねえ、俺意識してって言ったの覚えてる?」




いつの間にか近づいてた元太が耳元で
囁いてきて、びっくりして耳を押さえた。

見ると、色気を放った元太が目を細めて
わたしを見ていた。




「…覚えてるよ」


元「ならさぁ、この状況ドキドキしちゃう?」




ベッドの上に座ったわたしに元太がぐいっと近づく。

わたしの膝の横に手を着いた元太が顔を
覗き込むように見上げてきて、息が止まる。




「、」


元「ふふ。やっと男として意識して
くれるようになった。おっそ」




にっと子どもっぽい笑顔を向けられて、
さっきまでの色気とのギャップで心臓が
ドクドクとうるさくなる。




元「ダメだよ、簡単に男を部屋に入れたら。
ここホテルだし。ベッドもこんな広いし」




耳元で言われ、さすがにまずいと思って
後ずさろうとすると、タイミングよく
ノック音が聞こえた。




中「せとちゃーーん?元太来てないー!?」




ドンドンとうるさくドアを叩く音に、
うみくんらしさを感じて平静を取り戻せた。





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設定タグ:TravisJapan , トラジャ , 松倉海斗   
作品ジャンル:恋愛
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エキゾチック幸助(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます!もっとみんなに頑張ってもらいたいですね… (2021年11月5日 19時) (レス) id: c19b7f2284 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 楽しく読まさせていただきました!!げんげんが積極的なの容易に想像つきますよね〜好きな子に攻める割に意識してもらえないっていう…(笑)げんげんに負けないようにみんな頑張れ!!(笑) (2021年10月14日 0時) (レス) id: 90724bbd28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年10月9日 14時

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