Manager Tiger4

#37　Kuuki Seijouki ページ15

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虎者東京公演が始まり、
順調に公演を重ねていく。

それでも、週に何度も１日２公演な日が
入っており、さすがのみなさんも日に日に
疲労が見えてくる。

公演後にマッサージをしても、休演日が
あっても、酷使する身体はなかなか
回復してくれない。

トランポリンという全身を使う項目も
あるから、なおさら。

身体を癒すことは難しいから、流れる
重たい空気だけでも変えられないかな、と
悩み、今、公演後のこの時間に実行してみる。




スタッフ1「せ、瀬戸ちゃんまじでそれ被るの…？」


「ええ」


スタッフ2「まあ笑いってなんか良い
ホルモン出るらしいもんね」


「みなさんの分もありますので、いろいろ」



かなり面白がられ、頭を撫でられたり
指さして笑われたりするが、これも
メンバーのためと割り切る。

今は休憩中で、わたしもすることは特にないので、
マネブロ用の写真を撮らせてもらうため、
建物内を歩く。




吉「え、なんか変なのいる」




しめしずの楽屋に入ろうとノックし
かけたとき、閑也くんの声が聞こえて振り向く。




吉「え？誰？怖いんだけど」




虎者にちなんで、トラのキャラクターの
かなり大きい被り物をかぶり、スタッフ用
Tシャツに黒スキニー、黒スニーカーで
個性の出ない服装の今、確かに怖いだろうなと
思い無言を貫く。




吉「え、喋ってよ、まじで誰？なんか撮ってるし」




面白そうなのでカメラを
ビデオモードにして録画する。

ガチの困惑する表情って貴重だなあと
思いながら、ちょっとずつ閑也くんに近づいていく。




吉「まてまてまてマジでだれ！？！？」


七「しず？なに騒いで…なにこれ」




閑也くんが騒ぐものだから、
楽屋からしめさんが出て来た。




七「え待って誰？」




メンバーかジュニアと思ってるのだろうか、
にやにやと笑ったしめさんにも無言で近づく。




七「わわ！なに、だれ？！」


吉「喋れよ！」




二人の困惑表情は見れたので、そのまま
松松の楽屋へ向かった。

あ、



「わたしでした」



ネタバラシを忘れそうになり、振り返って
唖然とする二人に向かって被り物を外した。




吉・七「えええ！！！」






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それから、順調に紅とのえちゃかんちゅの
楽屋を訪れ、全員にお披露目できたトラのかぶりもの。

面白がってスタッフさんも、同じ被り物や
カチューシャ、タイガーマスクを
着けてくれてたみたいで、あちこちで
笑い声が聞こえてくる。








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