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戻っても顔が赤いままだったしーくんとは席を離され、
そこから目が合うことはなかった。
七「Aちゃん酔いさめた?」
「うん、さめました。こうなったらもう酔わずに
いくらでも飲めちゃうんですよね」
元「最強じゃん!」
しーくんと外にいた時に席替えがされたみたいで、
しーくん、うみさん、のえるさん、元太さん
しめさん、わたし、まつくさん、ちゃかさんという席になっている。
コップに残ってた日本酒をぐいっと飲むと、
喉は熱くなるけど、そこからふわふわとしてくることがなかった。
ここからは酔いではなくお酒の味を楽しむ番だ。
「すみません、日本酒なにあります?」
店員「あ、はい。こちらが日本酒・焼酎の銘柄一覧です」
「あ!!鍛高譚がある!」
元「たかとこたん?」
中「Dance with meじゃん」
倉「おれ知ってる、お酒の名前」
「そうそう。でも焼酎は悪酔いするタイプなんですよ。
じゃあ男山の冷ください」
川「男山……!」
宮「かっけえ〜〜」
やっぱ迷ったら男山。
運ばれてきたおちょこを手に取りとっくりから注ごうとすると、
隣の松倉さんにとっくりを奪われた。
倉「ストップ言ってね」
「あ、ありがとーござます」
七「喋り方は元に戻んないんだね」
中「ありがとーござます」
元「ありがとーござます」
うみげんがうざったくマネをしてきたので、
そんなに構ってほしいのなら、とにこにこして余分に置かれた
おちょこに日本酒を入れて目の前に置いた。
「のみたい?いいですね、いっしょにのみましょーよ」
うみげん「え“」
「のみたいから煽ってきたんでしょ?
いっしょにのもーよおにいさん。ん??」
テンションが上がってきた。
隣でまつくさんが口元に手をやりながらあわあわしている。
かわいい。
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年8月27日 16時