Manager Tiger２ (ページ50)

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22号室って…と余計なことを考えつつ、
言われた部屋の前まで行く。

川「Aちゃん、カギは？」

「んん………」

もぞもぞと俺の背で動く気配がして、
チャリチャリと音がしたと思ったら、
横からAちゃんの腕がのびてきたので、
開けやすいように身体を傾ける。

カギが開いたので、片手でAちゃんを
支えつつドアを開けた。

女の子の部屋に入るのなんてあまり無いから、
無駄に緊張しちゃう。

川「部屋着いたよ？」

「ん～…はこんで」

眠そうな甘えた声でお願いされてしまったので、
可愛いなと思いつつ靴を脱いでお邪魔する。

部屋は白でまとめられていて、綺麗だった。

ところどころに見える物が女の子らしさを感じて、
微笑ましい。

とりあえずソファに降ろして、キッチンに失礼して水を持って行く。

川「Aちゃん、水飲もう」

「あい……ありがとう」

川「うん。メイクちゃんと落とすんだよ？」

「んーー………」

川「あ、こら寝ちゃダメ、ほら起きて」

「やだ～……」

川「可愛いけどお肌荒れちゃうから！っあ」

ソファに寝転がろうとしたAちゃんの肩を
掴んで阻止したら、目の開いてないAちゃんの
両腕が俺の首に回って、体勢が崩れる。

気づけば一緒にソファに寝転がる形になっていて、
目の前にはAちゃんの首元。

柔らかく仄かに甘い香りが鼻腔をくすぐり、
一瞬頭が白くなる。

川「あ、Aちゃ……」

「んん…のえるくんいいにおい」

俺の髪に鼻を埋めたAちゃんがそう呟いて、
胸の鼓動が早まる。

川「い、一旦離れよ、う」

「ふふ。いつもありがと、のえるくん」

Aちゃんの首元から慌てて顔を離すと、
間近にAちゃんの顔があって、にへら、と
とろとろに微笑んだと思ったら、
唇に柔らかいものが当たる感触がした。

川「～～～ッ」

それは一瞬で、本格的に眠りについてしまった
Aちゃんは、ぼふりとソファに身を沈めた。

バクバクとうるさい心臓。

唇に残る感触。

強く香った香水。

身体が熱くなってくる。

はじめてじゃないはずのキス。

段々と思考がクリアになってきて、
やられっぱなしの自分に笑えてくる。

川「………次は覚えといてね」

すやすやと気持ちよさそうに眠る彼女を寝室まで運び、
やり返しとばかりに無防備に晒された首元にキスを落とした。

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移行します。

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