Manager Tiger２ (ページ34)

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#16　Shime HBD side Shimekake ページ34

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七五三掛side

今日は俺だけでバラエティの収録だった。

最初はバラエティに出てもコメントがうまく出来なくて
悩んだけど、いろんな番組を見て勉強して、
結構喋られるようになってきた。

段々自信もついてきたからかな。

そしてなんと、俺の誕生日なんだよね。

でも収録は夜までかかっちゃって、
予定も入れられなかった。

このまま家にひとり帰って終わるのもなんだかなあ、と
思いつつ、家まで送ってくれてるAちゃんをチラッと見た。

運転してると顎に手をやるのが、Aちゃんの癖。

ちょっと可愛いな、と思いつつ話しかけてみる。

七「Aちゃん、今日何の日か知ってる？」

「はい、もちろん」

七「………」

「………」

あれっ。

七「何の日？」

「あ、しめさん明日なんですけど、
YouTube撮影午後からになりました」

七「え、そうなんだ。りょうかーい」

なんかはぐらかされてる？

これは聞かない方がいいかな。

七「あれ、俺の家こっちから行ったら遠いよ？」

「え、あ、そうでしたっけ～」

あはは、と焦ったように笑うAちゃんが
面白くて、もう察しちゃったけどいじっちゃう。

七「Aちゃんからお祝いされてないんだけど？」

拗ねたように言ってみると、
赤信号でお茶を飲んでたAちゃんがむせる。

「げほっげほっ、はあ、あの、もうすぐ
着くんでちょっと喋らないでもらっていいですか…」

喋るなときた。

もうホントおかしくて、海人のときはあんなに
上手くいってたのにどうしたのって言いたくなる。

元太のときは、ちょっと元太のしょんぼりに
ダメージ受けてみんなにヘルプの視線を送ってたから微妙だったけど。

七「……Aちゃんって俺の事どう思ってるの？」

「どうっていうのは？」

七「可愛い～とか、かっこいい～とか」

なんとなく聞いてみたくなった。
そういえばAちゃんには『素敵です』
みたいにしか褒められたことが無かったから。

「う～ん…あまりそういう風には言わないように
してるんですけど。かっこいいと思ってますよ」

七「あ、かっこいいなんだ？」

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