Manager Tiger２ (ページ32)

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閑也くんが声を張り上げて、
うみさんの言葉が途切れた。

宮「え？どした？」

吉「カメラさ～～～ん！！」

ドアに向かって閑也くんが叫ぶと、
勢いよく扉が開いた。

カメラ「ドッキリでした～～！」

吉「はい！俺、吉澤閑也が突然事務所を辞めると
言い出したらみんなはどういう反応をするかドッキリでした！！」

ドッキリ大成功のプラカードを持ったカメラマンや
スタッフが入ってきて、しーくんがネタバラシをする。

倉「はああ～～～～！？！？」

元「ちょ、マジ！？！？！？！」

川「え～～～！！」

宮「うそでしょ！！」

一斉に声を張り上げて驚く皆さん。

中「え、まじ？瀬戸ちゃんごめん」

元「え、マジでゴメン！！ね、泣かないで！！」

うみさんと元太くんが駆け寄ってくるが、
かなりな言葉を掛けられた後で、
にっこり笑って大丈夫ですとは言えない。

宮「だから瀬戸ちゃん俺がいてよって
言ったとき焦ってたんだ」

吉「俺もまじで、みんな俺じゃなくて
瀬戸ちゃん責めだすからめっちゃ焦った」

川「ごめんね瀬戸ちゃん、
あんな不自然なタイミングで出てこうとするから……」

「大丈夫です………」

なんとか言葉を振り絞って、
涙も零れることなく引っ込んで顔を上げる。

「閑也さんとみなさんの間にヒビが入らなければ、
それでいいんです」

吉「瀬戸ちゃんほんっとごめんね！
俺うまいこと誘導できんかった」

倉「いやあ～でもマジで騙された！
内心かなりビビってたかんね俺」

七「内心じゃなくてもビビってるのまるわかりだったよ」

倉「しめ～～！！そういうこと言うなよ！」

吉「はい！ということで！
ドッキリの結果僕らの絆はさらに深まりました！！」

川「まじでびっくりしたあ～、
それでは宮近さん本日の総評お願いします！」

宮「――俺らは７人でトラジャ！以上！」

一同「TravisJapanでした！」

ばいば～～いとみなさんがカメラに向かって手を振る中、
こっそりハケて扉付近で見ていたわたしのスマホが鳴った。

見ると、面識のあるドラマ監督さんからの電話だった。

驚きながら廊下に出て電話に出る。

監督「あ、もしもし瀬戸さん？」

「もしもし！ご無沙汰しております」

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