Manager Tiger２ (ページ29)

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まるで諭すように語りかけた七五三掛の言葉に、吉澤は目を潤ませながら、微かに頷いた。
途端、堰を切ったように吉澤の口から言葉が漏れ出していく。

吉「俺、自信が全然持てなくて。のえるみたいに頭良くないし、ちゃかみたいにカリスマでもない。しめや元太みたいに歌えないし、海人や松倉みたいなセンスもない。俺ってここにいる意味あんのかなって、ずっと…思ってた」

悲痛な吉澤の心の叫びに、一同の表情は苦し気だ。

中「ばかじゃないの」

今まで沈黙を守っていた中村が吉澤に言い放つ。

中「面白いじゃん、閑也。スベってばっかだけどそれが面白いし。振りもセンスあるし、なにより努力できるでしょ。ダンスも努力してここまでやってこれてるのに。閑也がいると現場が明るくなるって、俺らずっと言ってきたじゃん。お世辞でもなんでもない、ただの事実なのにまだ俺らの言葉信じれないの？」

中村の言葉に、一同も各々大きく頷く。
言葉に棘はあるが、それでも吉澤のことをよく知り、よく見て来た者だから言える温かさがにじみ出ている。

吉「……そ、だね……ごめん、みんな。ありがとう……」

宮「辞めるのはナシ？」

吉「…うん。俺、みんなとハリウッド行きたい」

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