【鬼滅の刃】どうも、鬼殺隊で縫製係やってます。其の弐

伍拾陸話 ページ11

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土煙で…なかなか………







『煉獄さん！！！』







なんで…！


煉獄さんの身体を貫通した鬼の手


ただでさえ煉獄さんは致命傷を負っていたというのに







「死ぬ……！！死んでしまうぞ杏寿郎！鬼になれ！！鬼になると言え！！お前は選ばれし者なのだ！！！」






もう黙ってるなんてイヤ……







「かっ……！！」







煉獄さんはまだ諦めてない


煉獄さんは刀を振るっているのだ


私も行かなくては……！







「オオオオオオオオオオオ！！！」

『煉獄さん！加勢します！』







夜が開けるのも時間の問題


ここには陽光が差す……！







「伊之助動けーーーっ！！！煉獄さんのために動けーーーっ！！！」

『二人とも！私が型で鬼の力を緩めるから二人は鬼の頸をねらって！！！』

「はい！！」

『香の呼吸 陸の型 天香』







私が技をしかけると同時だった


ドンッ







『なっ！！』






鬼が森へ逃げていく


技が効くより前に離れたんだ…！！





ドギュッ





「逃げるな卑怯者！！」

『たん、じろうくん』

「逃げるなァ！！！いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦っているんだ！！生身の人間がだ！！傷だって簡単には塞がらない！！失った手足が戻ることもない！！


逃げるな馬鹿野郎！！馬鹿野郎！！卑怯者！！お前なんかより煉獄さんの方が、Aさんの方がずっと凄いんだ！！強いんだ！！煉獄さんは負けてない！！誰も死なせなかった！！


戦い抜いた！！守り抜いた！！お前の負けだ！！煉獄さんの勝ちだ！！うわぁぁぁぁあ！」


「もうそんなに叫ぶんじゃない」

『煉獄さん、』

「腹の傷が開く。君も軽傷じゃないんだ。竃門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ。こっちにおいで、最後に少し話をしよう」

『そんな、最後だなんて言わないで下さい。隠が到着したらその傷も……！』

「いいんだ、成海少女。君は乗客の手当を最優先にしてくれ。俺からの最後の司令だ」

『、はい』







重たい腰をあげて


後ろを向けば現場に行きたくない気持ちが募る予感がしたから


ひたすら前を向いて走った









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