中身もイケメン ページ3
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時は遡ること数ヶ月前
その日は、大学に入ってから翔太に誘われて始めた
カフェのバイトが忙しくて疲れていて
とにかく早く家に帰りたくて
少しでも近道をしようと、いつもは通らない
暗くて人通りの少ない路地を歩いて帰っていた。
最寄りの駅を出てからしばらくして
後ろから誰かに付けられているような気がして
恐る恐る振り返ると誰もいなくて
でも確実に足音と気配がして
怖くなって早歩きをすると
足音も同じように早まって
これまでこんな経験なかったし
パニックでどうしたらいいか分からなくて焦っていたら
『あれ？なんでこんな所にいるの？
駅まで迎えに行くって連絡したのに。
駅前で待ってても来ないからビックリしたじゃん！』
「…え？」
向かい側から歩いてきた見知らぬ男性が
手を振りながら駆け寄ってくる。
暗くて顔はよく見えないけど
背が高くて、同年代くらいの人。
いや誰！？
混乱で言葉が出ずにいると
『帰りが遅い時は迎えに行くって約束でしょ。
まぁ、途中でも会えて良かったよ。
荷物持つよ、よし帰ろっかー』
えーっと！？どういう状況！？
思考停止したままでいると、
左腕を掴まれてグッと引き寄せられて
『後ろからヘンなヤツに付けられてる。
振り返らないで、このままもうちょっと我慢してね』
と、彼が小声で呟いた。
左腕を掴まれたまま、しばらく歩いたところで
『ここまで来ればもう大丈夫かな』
と、彼が後方を確認して腕を離した。
『急にごめんね、ビックリしたよね。
歩いてたら、君を追い掛けてる怪しい人が見えて…』
“つい声掛けちゃった”と言う彼を見ると
ふと安心して涙が出てきた。
『うわぁ、怖がらせてごめん！』
「いや、あの、違くて…。
こ、これは安心の涙で…。
付けられてたのは気付いていたんですけど、
どうしたらいいか分からなくて、怖くて…。
本当にっ、ありがとうございます…！」
泣いて乱れた呼吸を整えながらお礼を言うと
『付けられてるのも勘違いだったら
どうしようとか迷ったんだけど
声掛けて良かったー！』
『とりあえず何もなかったから
一安心だけど、今日は誰かに迎えに来てもらって
夜道には気を付けてくださいね』
と言って微笑んだ。
街灯の明かりに照らされて
少しだけ見えたその顔は
とんでもないイケメン…。
その上、中身までイケメンだなんて…！
そんな人がこの世に存在するなんて………！！！
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hana(プロフ) - ゆーさん» こちらこそありがとうございます！コメント、とても励みになります☺︎ (2022年1月29日 16時) (
レス) id: 8ec7519566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - これからも更新頑張って下さい！！！！ (2022年1月29日 15時) (レス) id: c585c78d67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 返信ありがとうございます！！とっても嬉しいです！！更新見ました！主人公応援したくなります！！！ (2022年1月29日 15時) (レス) @page9 id: c585c78d67 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！塩と甘のバランスを程よく楽しんで頂けるように頑張ります☺︎ (2022年1月29日 6時) (レス) @page9 id: 8ec7519566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - めっちゃ面白いです！塩な目黒蓮いいですよね！！ (2022年1月28日 17時) (レス) @page8 id: 0e00f5df9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hana | 作成日時：2022年1月27日 19時
