私が起こしてあげる♡ ページ15
大通りへと向かって歩いて行く。
『たしか、そこの通りを曲がったところに
時計屋さんがあったよな』
「あー！
あったような気がする」
蓮くんの半歩後ろを
着いて歩く。
『ここだな』
時計屋さんに着いて
早速中へ入る。
店内には
大きなホールクロックから
シンプルな壁掛けの時計、
オシャレなデジタルのインテリア時計に
高級ブランド腕時計まで、
所狭しと並んでいた。
目覚まし時計が置いてある
コーナーに向かう。
『一概に目覚まし時計って言っても
結構種類あるんだな』
一通り見渡して、
蓮くんが言った。
確かに、目覚まし時計の中でも
大きさも
デザインも
性能も
もちろんお値段も
それぞれだ。
蓮くんは
“迷うなー”
と言いながら、
何度もいろんな商品を手に取っていた。
私も蓮くんの後ろに着いて
見て回っていた時
ふと目にとまった時計があった。
「わー！
これとかいいんじゃない！？」
黒を基調にした
シックでシンプルなデザイン。
とても蓮くんの部屋に似合いそうだった。
もちろん行ったことはないけど。
『おー、いいね
これにしよっかな』
「え、他のも見てみなくていいの？」
『うん。
俺もこれ気に入ったし。
買ってくる』
時計を手に取って
レジへ向かう蓮くん。
即決すぎ！
もうお買い物終わっちゃったじゃん…
でも私がチョイスした目覚まし時計を
選んでくれて、嬉しい気持ちにもなる。
先にお店を出て外で待っていると
“お待たせ”
と言いながら蓮くんが出てきた。
「私が選んだ目覚まし時計で
毎朝蓮くんが目覚めるのかぁ。
もはや私が起こしてあげるも同然だね♡」
『何言ってんの』
「朝起きる度に
私のことを思い出してね♡」
『次どこ行く？』
はい安定のスルーですよねー。
って、え！？
次どこ行く？
「え、次って…
お買い物終わったじゃん」
『買いたい物あるんじゃなかったの？』
目を丸くして私を見つめる蓮くん。
「あれは…
蓮くんと出掛けたいがために
咄嗟についた嘘でして…
すみません…」
『…』
チラッと蓮くんを見上げて
様子を伺うと
『ははっ、なんだ。
じゃあお腹空いたし
どっか入って、飯でも食おーぜ』
「え！食べる！」
『何がいい？』
「なんでも！食べる！」
蓮くんは
“なんだそれ”
って言いながら、
『じゃー、パスタとかどう？』
と聞いてくれた。
きゃー！
やっぱりこれは完全にデートじゃん♡
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hana(プロフ) - ゆーさん» こちらこそありがとうございます！コメント、とても励みになります☺︎ (2022年1月29日 16時) (
レス) id: 8ec7519566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - これからも更新頑張って下さい！！！！ (2022年1月29日 15時) (レス) id: c585c78d67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 返信ありがとうございます！！とっても嬉しいです！！更新見ました！主人公応援したくなります！！！ (2022年1月29日 15時) (レス) @page9 id: c585c78d67 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！塩と甘のバランスを程よく楽しんで頂けるように頑張ります☺︎ (2022年1月29日 6時) (レス) @page9 id: 8ec7519566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - めっちゃ面白いです！塩な目黒蓮いいですよね！！ (2022年1月28日 17時) (レス) @page8 id: 0e00f5df9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hana | 作成日時：2022年1月27日 19時
